先日、漠然とした目標設定も有り、書きました。
ただし、危険な目標設定もあります。
それはあまりにも漠然としすぎ、いわゆるふわふわとして明確じゃない目標です。
目的を見つけ、目標を設定することは大切です。
が、私のジャンルのように、イラストレーターやアーティスト、
いわゆる創作やクリエイター系のジャンルにおいては、ふわふわ目標が逆効果になることがあります。
いつまでも目標に近づいてる実感が沸かず、前に進まないどころか、
そこから自分をネガティブな感情で追い込んでしまう可能性もあります。
ネガティブ、負の感情のループにはまってしまうと抜け出すのが難しくもなります。

できるだけハッキリとした目標を設定して、回避するようにしていきましょう。
ふわふわ目標、って?
まずここで言う、ふわふわした目標というのは
「絵がもっと上手になりたい」「〇〇が上達したい」という感じで、
子供が「将来、お金持ちになりたい」という漠然としたものになります。

こうなりたいと夢のように思ってはいるものの、
明確な目標ではなく、合格ラインが本人にも見えていない状態、という感じでしょうか。
またふわふわ目標の似たようなものとして、
やたら大きな事を目標にする、でかすぎる夢を掲げる、などが上げられます。
でっかい夢や巨大な野望 …目的を立ち上げるのは悪いことではありません。
大きな目標や目的はモチベを高めやすくもありますが、
それだけ、現在の自分からは遠い、未知の世界でもあります。

目標を細かなステップで立てるのも有効、と言われますが、
あまりに大きすぎる目標は、それだけ計画内容が増えていきます。
またスケジュールが大きくズレた時に取り戻すのが難しくなったり、逆に調整がどんどん難しくなっていきます。
チームで行うなら良いのですが、
長期にわたる目標設定は、一人で実行するには意外とむずかしいもの。
こちらも、ふわふわ目標と近い状態になってしまうでしょう。
ふわふわ目標は失敗すると精神を蝕む
ふわふわ目標しか浮かばず、悩みを抱えている人は、
若い方だけでなく広い年代の方に広がっているようです。
特徴として、体はそこそこ元気で食欲もあるのに、
「次に何したらいいのか分からない」
「自分が今なにをするのが正しいのか迷う」
「失敗が怖くて行動にうつせない」
という悩みを抱えてしまう…。
これは情報過多の社会になり、自分な好きなことを仕事にする人が増え、
様々なプラットフォームが生まれ、新しい職業がでてきたことも原因にあるかもしれません。
ただそんな選択肢が沢山あるにも関わらず、
何をするべきか(何が最も損をしないか)で迷ってしまい、前に進めなくなる人も多いようです。
特に近年SNSまわりで急増しているもので、
・もっとイイネや評価がほしい
・有名になりたい
といった目標設定は、漠然としてるどころか、他人や運に依存するものです。
もちろん、他に明確な指標や目的設定があればいいのですが、
「評価が欲しい」という漠然とした目標しかない場合は危険だと思っています。
他人の指標に依存してしまうと、作品が伸びなかった時に、
「この作品はダメだ」「失敗した」「損をした」
というネガティブな感情も発生しやすくなります。
承認欲求があることは悪いことではないのですが、
自分の行動や意志だけでどうにもならないものを目標にするのは、非常に危ないと言えます。
特に、他人の数字がつい気になってしまう人、は気を付けましょう。

人生の詰み、を回避したい!
ふわふわした目標の怖いところは、
目標を持ってがんばってるはずなのに、全然たどりつける気がしない、
という状態であります。
「自分は間違っているのだろうか」
「次に何をしたらいいのか、わからなくなってきた」
など、
負の感情のループを引き起こし、「気持ちの詰み」を生み出します。
こうしたネガティブな感情はやがて「生活の詰み」を引き起こしかねません。
できれば早いうちに対策したいものです。
詰みを回避するためにも、
自分は今、何を目指しているのか、
その目的のために今の力は足りているか、
足りてない場合はどれだけ行動したらいいか、
行動によってどれだけ結果を出せば目的に近づけそうか、
を冷静に分析することが大事です。
特に頭の中でいろんな情報があふれて、まとめきれない場合は、
できるだけ紙にペンで書き出し、視覚化する手もあります。

もし信頼できる友人や先輩がいたら、思い切って相談してみるのも有りです。
できれば、自分自身、どんな時にモチベが上がりやすいか、
逆にどういうときにモチベを失くしやすいか、
も分かっておきたいところ。
意外と自己分析によって、
「進んでいないと思っていたが、やっぱり目的に向かって進んでいた」
ということも認識できるかもしれません。
こういう分析をしながら、自分にあったチャートを探りつつ計画を練っていきます。
このチャートは確実に自分が行動できる範囲内で組んでいきます。
自分で生み出せる成果、を目標にしよう
確実に、自分の行動によって生み出される結果・成果を目標に
計画チャート、スケジュールを組むようにしましょう。
例えば、イラストのプロを目指す場合、SNSを利用していくなら、
・SNSに毎日1枚アップしていく。
・一週間に1枚は気合を込めた作品をアップする。
・3か月で100枚描く。
等
など自分が行動することで生み出される成果をしっかり生み出していくことになります。
目標の中に数字を入れる場合も、自分でしっかり積み上げられる数字に設定します。
他人に依存する数字は非常に中毒性が高いです。
イイネや評価は、自分が生み出す成果とは全く別のものと考え、
目標設定に入れるのは止めておきましょう。
評価が伸びなかった=失敗、ではないということを意識します。

前回の記事と同じになってしまいますが、
目的や目標がふわふわしている時は、自分の自己判断もふわふわしているという可能性も高いです。
目標が見つからない場合は、
1週間ほど、じっくりと自分と周りを観察して、
「気づいたこと」を日記やメモに書き残してみるのもいいかもしれません。
もしかしたら、本心でやりたい事、や目指したい事に改めて気づくかもしれませんし、
同じ目標を目指している仲間が意外と近くにいたり、
すでに先を言っている人たちの話を聞くことができるかもしれません。
特に、すでに先を進んでいる人たちからサポートや助言を得られるというのは、かなり大きいものです。
またそうした話を聞いていると、
案外、自分の視野がせまくなっていたことに気づかされることもあります。

情報が多すぎるがゆえに、自分が心からやりたい事を見失っていないか、
時々、振り返って確認することも大事かもしれないですね。
ふわふわ目標というのは、ストレス過多や、脳のキャパオーバーが生み出すものなのかもしれません。
自分自身の気持ちを振り返るだけでなく、
たまにはネットをしない日を作ったりして、脳に休憩をさせてあげるのも効果があるかもしれませんね。
それではまた!