目標を設定しても何度も失敗してしまう、なかなか達成できない理由はSNSにあった?
・つい身の丈に合わない大きな目標を立ててしまい、失敗してしまう。
・達成できると思って建てたのに、達成できなかった。
・小さい目標ずつ立ててやろうと思っても、物足りない。
こういう人達が、現代社会で増えてきていると先日、書きました。
その時は「ふわふわ目標」とひとくくりにしていたのですが、
記事を書く上でいろいろ調べていて、感じたのです。
SNSをよく見る人ほど、目標設定や目標の立て方に失敗してしまうのでは…?
実のところ、筆者も一時期ツイッターばかり見ていたころがあり、
1日中ただなんとなく、でも離れられず、タイムラインをずっとスクロールスクロールしながら、空しく時間が過ぎていったことがあります。
なので、どちらかというと「ツイッターをつい開いてしまう人」が対象になるかもしれません。
これに要点を絞って書いていきます。
■つい大きな目標を立ててしまう…。なんで?
症状をかんたんに描くと、
SNSで自分自身を見失い、自分に似合わない「大きすぎる目標」を立てて、上手くいかず失敗してしまう、というものです。
私たちの身の回りではネットが当たり前になり、多くの方がSNSを利用するようになりました。
人が身の丈に合っていない目標を立ててしまう原因を探りました。
■推測される原因その1
大きな成功を収めている人が次々と目に入ってくる。
SNSで大きな目標を達成してる人や、大きな成功を収めてる人を見ると、自分もそれに追随したくなるというものです。
憧れたり、目標にするのは良いのですが、すでに「成功している人」を見ると、
ついつい無理なスケジュールや目標を立てがちです。
■推測される原因その2
SNSの普及による、自己実現欲求と解消。
自分自身を証明したい、または社会的地位や承認が欲しいために、衝動的、短気的に目標を立ててしまうことです。
承認欲求の魔力は怖いものです。
自分を失って衝動的に目標を立てるのは、失敗の元です。
■推測される原因その3
SNSとつい自分を比較して、認知の食い違いが発生する。
自分がどの程度の能力や時間を持っているか、正確に把握できていないことで、目標を達成できないというものです。無理なスケジュールを立てて、結局実行できなかったりします。
特にツイッター等では「数値化」されて見えやすいもの。
運がよく、自分のツイートが伸びると、自分には力がある!と過大評価してしまったり、
逆に、自分はこんなに頑張ってるのに伸びない、とつい自分を過小評価してしまったり、著しくメンタルを揺さぶられることがあります。
特にうまく伸びない時に伸びてる人が目に入ると、つい比較してしまい、
「自分に力がないんだ…」「ダメな人間だ…」と自己肯定感を傷つけられるような感覚になる人は要注意。

自分は自分のペースでやることが大切であり、他人は他人と割り切る気持ちが必要です。
ついついSNSを開いてしまう人は、メンタルが弱ってる時には見ない方が無難。
SNSを見ていると、花道を飾っている人を一度に多く、それも毎日のように見かけることになります。
ですが、ネットの見た目上では、
・他人がどれだけ努力しているか
・他人が努力にどれだけ時間をかけているか
・他人が目標達成のためにガマンしているもの
というのは一概にわかりません。
すごく簡単に大きなことを成してるように見えても、裏ではとんでもない苦労と努力を積み重ねてる場合がほとんどだと思います。
■原因がSNS… 解決策はあるのか?
まず、ツイッターなどをつい長時間見てしまっている人は、目標設定の前に、いったんネットから距離を置いてみましょう。
ついつい他人と自分を比較していた、という自覚がある方も同様です。
まずは自分を見つめなおす時間を作りましょう。
そして改めて、
1,目標を具体的に細かく分割し明確にする。
2,小さな目標に分けてスケジュールを組む。
3,達成するたびに、やってきたことを見返し、自信をつける
というステップで挑んでいきましょう。
具体的かつ明確に細かく目標を設定した方がモチベーションが上がる、というのは「目標設定理論」でも語られています。
何も手につきそうにない、という場合、あえてゆっくり始めてもいいのです。
まず5分だけ、というところから始めてみましょう。
世間では、スモールステップ、といったりしますね。

最初は早くできなくてもいいのです。
すぐにSNSを見てしまったり、ネットを開くと時間を忘れてしまう人は、
まず、1時間だけSNSを休憩する、という目標もいいかもしれません。
■少しだけ余談。目標設定理論とは。
ところで、「目標設定理論」とはなんなのでしょうか。
これは1968年にアメリカの心理学者ロックが提唱したもの。
目標という要因とモチベーションの効果を研究した理論です。
1950年にドラッカーが提案した「目標管理」よりも、
こちらの方が人間心理に沿ったものになります。
つまりこの年代から「人間の目標設定」についての研究が進んでいたということですね。
この理論をかんたんに書くと、
大きな目標は達成するまで時間がかかり、達成できないという不安感が生じ、モチベーションが下がりやすくなる。
小さな目標に分割することで、達成感を得られるたびに自信をつけ、モチベーションを保つことができる、というものです。
研究が行われていることから以前から目標設定に関して、悩む人も多かったと思われます。
それに加えて現代は、今までにない情報過多の時代。
もっと悩む人が増えてるかもしれません。
今日も何も進まなかった…、というのは精神的にもとてもつらいものです。
更にこうした話は、学校ではなかなか教えてもらえません。
自分に合ったスケジュールの立て方、組み方は、自分で学んで身に着けていくことになります。
一種のスキルとも言えるかもしれないですね。
目標達成を目指すための著書も多くでているようです。
コツを覚えたら、毎日5分、10分からでも行動することから始めましょう。
■まとめ。さあ実際に目標を立ててみよう!
さて今回の記事のまとめです。
解決方法を上手に実行するためのコツは、以下の通りです。
1.1日におけるSNSを見る時間を減らす。またはSNSを見ない工夫を用意する。
2.目標を分割する際に、具体的でかつ無理のないアクションプランを立てる。
3.最初は小さなアクションでもいいので、プランを習慣化すること。
4.小さな目標でも、達成するたびに振りかえり、自分自身を褒めること。
5.そして失敗しても、諦めずに立ち上がり、再び小さな目標を立てること。
後半は基本的に一般的な目標設定のやり方と同じです。
ただ今回の内容では、
SNSを見る時間を減らす。見ない工夫をする、などの環境設定から入るのがポイントです。
もしSNSを見そうになったら、別の行動を挟むのもいいかもしれないですね。
筆者の場合、SNSを見たくなったら、
ガムを一つ噛んで白紙のメモに、今の気持ちと今日(明日)やりたい事を1つ書く。
というのをやっていました。
急激に依存先を遮断すると、プチパニックになったり、何をしていいのか分からなくなることもあります。
なのできたら代わりの行動を一つ入れたいものです。
単に紙に書き出すだけでもいいでしょう。
目標でもいいし、今日やることでもいいし、ガマンできない気持ちを吐き出してもかまいません。
SNSは本来、悪いものではありません。
上手に使うことで更に自分を伸ばせる可能性を秘めたツールです。
でも自信を身につけてから利用することで、それまでとは違った新たな世界が開けるかもしれません。

ネットも使い方次第です。どうせなら上手に付き合っていきたいですね!それではまた!