バズビーズチェア/世界の都市伝説

実在する呪われた椅子バズビーズチェアのイラストを、
「世界の都市伝説」にて描かせていただきました。

実在する都市伝説、バズビーズチェア

座ると呪われる、不幸な結末を迎えてしまう椅子、バズビーズチェア。
別名、バズビー・ストゥープ・チェア、とも。

イギリスのトーマスバズビーが所有していたものです。

オーク材で作られたこの立派なこの椅子に座った人は、冗談半分で座った兵士から、なんとなく座ってしまった清掃員の人まで幅広く犠牲者を出しました。

この椅子に座った人は、30分後にエレベーターから落下する、
1時間後に交通事故に会うなど、呪いの即効性も非常に高いことが特徴です。

バズビーズチェアの持ち主、トーマス・バズビー

椅子は元々「トーマス・バズビー」という大酒飲みの男のものでした。

バズビーはとても椅子を気に入っていましたが、
ある日、義父のダニエルが座ってることを見ると、怒り狂い、その晩に義父を絞め殺してしまいました。
(もともと、義父の遺産を狙っていた可能性もあり、椅子に座っていたことに腹を立てたかどうかは不明)

バズビーもその後死刑囚として絞首刑にされてしまいます。

トーマス・バズビーは執行の直前、
「あの椅子は俺のものだ。椅子に座ったものに呪いをかけてやる」
(※最後の言葉は文献によって若干異なります)
と言い残しました。

処刑されたすぐそばの宿は「バズビー・ストゥープ・イン」というパブになり、
バズビーが座っていた椅子は
「有名な死刑囚の椅子」として、見世物のごとく残されていました。

バズビーの最後の言葉を知った冗談半分にその椅子に座りました。

ですがその椅子は最後の言葉どおり、本当に呪いの椅子となっていて、
60人以上の犠牲者を出すことになったのです。

バズビーズチェアの現在

この都市伝説となった呪われた椅子は、
最近だと、
ゲーム「都市伝説解体センター」のお話の序盤にモチーフとなった椅子がでてくるため、
気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

座った人が立て続けに不幸な出来事にあうためか、
さすがにパブの運営者も不気味に思い、博物館へ寄贈することになりました。

この椅子は今も現存し、サースク博物館の「The Cottage Kitchen(コテージのキッチン)」に展示されています。

バズビーが処刑された1702年以降、2000年まで被害者を出し続けたこの椅子は、今は誰も座れないように吊るされた状態となっています。
(が、特に高い位置にあるわけでもなく、頑張れば座れそうな位置にあるらしいです…)

実際に行かれる際には営業時間に注意しましょう。
サースク博物館ホームページ

ホームページのトップにもバズビーズチェアを掲げてることから、
それを目当ての観光客も多いのかもしれません。

なお展示されている椅子は、
19世紀後半~20世紀初頭に作られた可能性が高く、時代の矛盾があることから、真実は定かでないことに要注意です。

とはいえ、冗談でも座れない方がいいかもしれませんね。

今回の呪いの椅子、バズビーズチェアのイラストは
「世界の都市伝説」(新星出版社さま)にて描かせていただきました。

どう呪いを表現するかなかなか悩ましいカットでした。