アメノコヤネ/天児屋命
今回は日本神話に登場する神、アメノコヤネのイラストです。
■アメノコヤネ/天児屋命とは
中臣氏及び藤原氏の祖神(おやがみ)にあたる神。
言葉、言霊をつかさどるとも言われ、美しい祝詞で、スサノオに腹を立てて閉じこもっていたアマテラス/天照大神を褒めたたえ、なぐさめたこともあります。
太陽神・アマテラスが閉じこもったことで、世界は闇に包まれていましたが、アメノコヤネやアメノウズメ達の協力により、再び地上に太陽の光が戻ったというお話です。
もしアメノコヤネの言霊が響かなかったら世界から光が消えたまま、災いが降り注いでいたことでしょう。
その後、天孫降臨の際はニニギノミコトのお供として地上にに降り立ち、
中臣氏の祖となりました。
言葉の神から学業成就、また藤原氏の繁栄にあやかり、出世のご利益もあると言われています。
アメノコヤネは別名を多く持っています。
古事記では天児屋命。
日本書紀は天児屋根命。
通称として、春日神、春日権現(かすがごんげん)、春日大明神。
それ以外にも、
天足別命(あめのたらしわけのみこと)
武乳速命(たけちはやのみこと)
速経和気命(はやふわけのみこと)
天見通命(あめのみとおしのみこと)
麻刀方命(まとかたのみこと)
太詔戸命(ふとのりとのみこと)
春日戸神(かすかべのかみ)
国辞代命(くにのことしろのみこと)など
■言霊とは
元来、日本では言葉そのものに霊力がある、または霊力が宿る、と言われてきました。
そうしたチカラの宿った言葉、または言葉自体を言霊というようです。
アメノコヤネの祝詞は、天照大神を動かすほどの強い言霊、霊力があったと言われています。
言葉は今でも強いチカラを持つものであり、
相手を励ますこともあれば、その逆の使い方もできてしまいます。
ネットやSNSが普及し、言葉だけでのやり取りも増えています。
人に向ける時には、使い方に十分に気を付けたいものですね。
それではまた!