本日のイラストはウケモチノカミ/保食神、です。
以降、ウケモチとしてかんたんに解説いたします。
日本書紀に登場する女神の一人で、食べ物の神様、と言われています。
ウケ=食べ物、の意味だそうです。
イザナギとイザナミの娘で、体中から米、肉、魚など、様々な食べ物を出すことができる、という特徴があります。
ある日、ツキヨミをもてなそうと、食事を用意したウケモチでしたが、
その食べ物がウケモチの口から吐き出されたものと知ると、
ツキヨミは汚いと怒り、ウケモチを切ってしまいます。
息絶えたウケモチの体からは牛や馬、大豆など様々なものが生まれ出て、その後、大地に畜産をもたらしたそうです。
頭から馬が生まれた、と言う伝承もあり、馬の神様として祀られていたり、馬頭観音と同一視されることもあります。
それにしてもツキヨミの気持ちも分からなくはないですねぇ。
ウケモチが亡くなったことを知った天照大神は怒り、もうツキヨミとは会わないといったため、これ以降、
太陽と月は昼と夜に分かれて交互に出るようになったとか。
食べ物の神様だけあり、多くの神社で祀られているようです。