今回は、ワルキューレのブリュンヒルデとシグルド/ジークフリート、のイラストです。
オーディンの子孫のシグルド、と言えばドラゴン退治。
シグルドは養父レギンから鍛えなおしてもらった父シグムンド(ジークムント)の剣、グラムを持ち、ファーブニルというドラゴンを打ち倒します。
そしてシグルドはそのドラゴンの心臓を食べ、動物の声が聞こえるようになり、ピンチを切り抜け、やがてワルキューレの一人、ブリュンヒルデと出会います。
長い眠りから目覚めたブリュンヒルデとシグルドは愛を誓いますが、二人は悲しい運命で翻弄されてしまい・・・。
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この話は、ファーブニルが守る財宝・黄金の話からさかのぼるとかなり長くなります。
まずファーブニルが守っている黄金は、神々から支払われたファーブニルの兄にかけられた賠償金であり、呪われた黄金であること。
この黄金の呪いによってファーブニルは竜の姿となっているわけですが、
この黄金が呪われる所以となったのは、ロキが以前、アンドヴァリというドワーフから無理やり取り上げられた黄金だからということ。
悪神ロキは本当にいろんなことに関わっていますね。
このお話は長くなりますので、ぜひ本作「世界の神々と四大神話 北欧神話編」にて続きをご覧いただけたらと思います。
派製作品として、リヒャルト・ワーグナーがこのストーリーを元に、
ニーベルングの指輪として、オペラ化、小説化などされています(かなりアレンジがされているので要注意)。
この作品は後の指輪物語などに影響を与えたと言われています。