今回のイラストはデュオニソスです。
別名、デュオニーソス、デオニュソスなどと呼ばれ、
「若いゼウス」の意味があるそうです。
ローマ神話ではバックス、バッカスなどと呼ばれています。
父ゼウスは妻のヘラがいながらも、セメレーに浮気し、
ゼウスとセメレーの間にできたのがデュオデュソスです。
そんなデュオニーソスをヘラは気に入らず、複雑な生い立ちになることになります、
義母イーノ―に育てられたデュオニーソスは、ブドウ栽培などの技術を身に着け、放浪の旅にでて様々な人間と出会います。
また不思議な術も使うことができ、人間を狂わせたり、姿を変えることもできるとか。
さすがゼウスの息子、という所でしょうか。
人間にお酒、ワイン作りの技術を伝えたとも言われていますが、
当初、お酒を知らなかった人間がデュオニーソスを疑い、
それに怒ったデュオデュソスが魔術で人間たちを狂わせたなどの伝承もあるようです。
このように「お酒」「狂わせる」ことに関わりがあるデュオデュソスは、
近代のゲームでも時々登場することがあります。
ファイナルファンタジーでは「バッカスの酒」というアイテム名になっていたりしますし、
メガテンシリーズでは「狂神」という扱いで登場するようです。
※FFのバッカスの酒は、バーサク(狂人化)の効果があります
どちらもデュオニュソスの特徴を捉えた登場といえましょう。
それではまた!