今回のモンスターイラストは、
ギリシャ神話に登場するエキドナです。
エキドナ自身は、女性の上半身に蛇の下半身、翼を生やした姿をしています。
祖母にメデューサ、兄にゲリュオンを持つという、
そうそうたる怪物たちの家系でありながら、
エキドナ自身も多くの怪物たちの母親として伝えられています。
テュポーンの間に生まれた子供の中でも有名所を上げますと、
・ケルベロス
・オルトロス
・ヒュドラ
・ラードーン
・デルピュネー
・キマイラ
・ケートス
・スキュラ
またオルトロスとの間の子には、
・ネメアの獅子
・タゲス
・スフィンクス
上記以外にもヘラクレスとの間にも子供がいると言われています。
どれも神話や伝承で聞いたことある名前ではないでしょうか。
なんとも神話の怪物らしい家系とも言えます。
そんな子だくさんのエキドナは、不死の存在でありましたが、
百の眼を持つ巨人、アルゴスに倒されたという説があります。
ちなみに、エキドナ自身の強さを測る伝承はあまりなく、
家畜を襲っていた程度ぐらいしか分かりませんでした。
ですが私が推測するには、
祖父ポセイドン、祖母メデューサ、
その息子で黄金の剣を振り回すクリュサオールの子供ということからも、
他の怪物と比べても、実力は劣らなかったでしょう。
なによりそれだけのチカラを持ってないと、
せっかく産んだ子供たちも手に負えない、と想像します。
エキドナの不死の肉体は、ヒュドラ、ラードーンあたりに受け継がれたようですが、
2体とも後にヘラクレスの機転で倒されてしまいます。
また、ラードーンはりゅう座、ケートスはくじら座など、
倒されたのちに、星座に姿を変えたものもいるようです。
子供たちが星になって、現代にも輝き続けるのはとてもすごいことですね。
どこまで偉大な怪物たちのお母さんだったようです。
それではまた！
