アメリカの進出気没な怪人、バニーマンのイラストを描きました。

アメリカに伝わるバニーマン
話の元となったのはアメリカ・バージニア州での怪事件。
このウサギの姿をした怪人は、ハロウィンの夜に現れる。
するどいナイフやオノなどの刃物を持ち、ハロウィンのパーティで仮装して歩いていたり、浮かれている子供や若者たちを狙う。
狙われた者たちは、無残な姿となって、木や橋に吊るされてしまう。
刑務所または、精神病棟の収容所にいた者が脱走し、この怪人になったという説が濃厚であるが、
現場に「バニーマン」を名乗る手紙があったことから、バニーマンと呼ばれるようになった。
ただ残ってるのはこの名前だけであり、
他の都市伝説やUMAなどの区別化のために、
ウサギのぬいぐるみ、または着ぐるみを来ている姿で描かれることが多いようだ。
またそれ以外に、
・ウサギを執拗に狙っていたため、バニーマンという名前が付いた。
・そもそも人間ぐらいのサイズの巨大ウサギが実在する
等の説もある。
更にはその姿を見たものは命を奪われてしまうから、
結局、バニーマンの本来の姿は謎のまま、という話である。

バニーマンの噂
時代は1900年、バージニア州クリフトンの刑務所。
収容者や罪人を別の場所に移そうとした輸送車が事故にあった。
ほとんどが事故で亡くなったが、生き残った2人が森の中に逃げていったという。
その罪人の二人は「マーカス・A・ウォールスター」と「ダグラス・J・グリフォン」。
しばらくしてーーー
その森では体を半分切られたウサギの亡骸が、木や橋に吊るされるという事件が多発。
現地の人々はこの事件を恐れて「バニーマンの仕業だ」という噂が立つようになった。
※別の話では吊るされていたのはウサギではなく、
罪人のウォールスターの亡骸が吊るされていて、
そこに
「お前には絶対に俺を見つけられない。バニーマンより」
とメモが残されていたことから、バニーマンと呼ばれることになった説もあり。
そして1905年のハロウィンの夜、若者たちが3人、森の近くで行方不明になった。
若者たちは数日後、吊るされていたウサギと同じように無残な姿で、橋に吊るされていた。
このハロウィンに若者たちが切りつけられ吊るされる事件は、
1905年の発生から、1976年まで、複数回続いた…。
事件は複数回に及んだが、唯一生き残った女性は犯人扱いされ精神病棟に送られてしまった。
結果、生き残ったものも、バニーマンを見て逃げのびた人間もおらず、
実際にその姿は不明とされている…。
現在は、その「コルチェスター陸橋」は「バニーマンブリッジ」と呼ばれ、
事件から100年経った今もなお、ハロウィンの時期になると、この怪人が現れるという噂は残っている。
バニーマンの本当の姿は…
以上のとおり、残っている話だけでは、
「正確な姿は明らかになっていない」ようです。
生き残った罪人、グリフォンが有力とされています…が、
一見、正確に残っているようでこの人物が実在したかすら定かではありません。
ですが、事件は70年以上続いており(晩年は模倣犯の可能性もあり)、
まさに怪奇事件、都市伝説と化しています。
ハロウィンの時期ともあって、バニーマン→仮装→着ぐるみ、という設定がいつの間にかついてしまったのかもしれません。
笑みを浮かべたウサギの着ぐるみが凶器を持った姿、
というだけでもかなりのインパクトがありますからね。
巨大ウサギの説を上げると、この場合かなりの残虐なUMAとなるでしょう。
大きな野生動物の可能性も高いですが、どちらにしろ危険性が高い都市伝説・UMAですね。
今回のバニーマンのイラストは、
「図解大事典 世界の都市伝説」にて描かせていただきました!

