人型のドラゴン、フェルニゲシュのイラストです。
別名、黒龍フェルニゲシュ、といわれ、黒い体が特徴的なドラゴンです。
地域一帯のドラゴンたちを支配していたと言われ、竜王とも呼ばれていました。
伝承によると、1000匹のドラゴンが束になっても敵わないと言われているドラゴン。
とあるドラゴンの3兄弟が苦労のすえ、ハンガリーのとある城に封印した。
だがある日、その城の主となった若き王ヤーノシュは、謎の声にそそのかされ、その封印を解いてしまう。
封印を解かれたフェルニゲシュは城のお姫様をさらって逃げてしまった。
ヤーノシュはドラゴン3兄弟から借りた俊足の馬で、何度も助け出そうとするが、
そのたびに、フェルニゲシュは5本足の馬に乗って、あっという間に追いつき姫を奪われる。
そして3度目についにヤーノシュも切り刻まれてしまった。
ドラゴン3兄弟の力でよみがえったヤーノシュは、6本足の馬がいるという情報を聞き、その馬を持つという魔女の元へ向かう。
魔女からの様々な課題に勝利し、6本足の馬を授かったヤーノシュは再びフェルニゲシュに速さで挑んだ。
実は6本足の馬は5本足の馬の兄で、より早く走れるのだった。おかげで無事に姫を取り返すことに成功。
さっそく5本足の馬でフェルニゲシュは追いかけてくるが、追いつかない。
さらに無理にスピードを上げようとするフェルニゲシュに怒りはじめた5本足の馬は、
猛スピードでフェルニゲシュを地面に叩きつけ、フェルニゲシュは倒れてしまったという
(6本足の馬である兄から、命令されて地面に落とした、という説もある)
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1000のドラゴンが束になっても敵わないと言われるドラゴンでありながら、
意外と最後があっけないドラゴン。
西洋の伝承にはめずらしく、人型に近い姿をしており、葉巻を吸ったり、人間臭い仕草を見せることもあるとか。