今回の神さまイラストは、鍛冶の神ヘパイストス。
オリュンポス12神の1柱です。
主に神々の武具や道具を作る、鍛冶の神、という扱いですが、
雷と火山も司ると言われています。
それゆえか、インド神話の火の神ヤヴァシュタが由来だと言われたり、
その後のローマ神話ではヴァルカンのモデルになったとも言われています。
ヘパイストス自体の名前はしらなくとも、
現代において、ヴァルカン/バルカン(火器)の由来、名称として残っていると思うと感慨深いですね。
そんなヘパイストスは、ゼウスとヘラの子供ですが、
(一説にはヘラが一人で産んだとも)
生れながらに足が曲がっていたため、ヘラから海に落とされる、という出生直後から過酷な目にあわされてしまいます。
ヘパイストスはヘラに復讐し、やがてアフロディーテをお嫁さんとして迎えるわけですが、
アフロディーテはアレスに浮気するという、なんとも女性運がないというか、波乱万丈の人生(神生)を送ることになります。
ですが、自分を捨てたヘラや浮気したアフロディーテにめげず、
しっかり反撃に出るあたりはさすが神様でしょうか。
もちろん鍛冶の仕事もしっかりこなしており、
・ゼウスのアイギスの盾/イージスの盾
・アポロン、アルテミスの弓
・アキレウスの武具一式
を作ったと言われています。