今回のギリシャ神話のイラストはハデスです。
ゼウス、ポセイドンとは兄弟にあたります。
オリュンポスの12柱には基本、含まれていないという説がありますが、
ギリシャ神話の主要の神であることは間違いありません。

ハデスは父クロノス、母レア―、弟はゼウス、ポセイドン。
奥さんはペルセポネです。
普段は地下の世界、冥府に住み、忠実なる番犬ケルベロスを従え、
妻のペルセポネと共に亡くなった人を裁きます。
冷酷で慈悲のない神といわれるハデスですが、
女性に目がないゼウスとポセイドンと違い、ハデスは女性に対して奥手でマジメな姿が見られます。
そのせいかゼウスやポセイドンには様々な子供たちがいますが、
ハデスには子供たちの話が残っていません。
そんなハデスが1回だけ浮気をしたことがあります。
その相手はメンテー。
地上にいるメンテ―を一目みると、その美しさに魅了されてしまうハデス。
冥府の王でも一目惚れしちゃうものなんですね。
ですがそれを知った妻のペルセポネにより、メンテ―は草にされてしまい、
ハデスの神殿の傍らに咲くことになります。
この話には諸説あり、
ペルセポネがあまりの嫉妬によりメンテ―を踏み潰したとも、
ペルセポネがハデスにさらわれないよう、草にかえて隠したとも。
伝承では、この草にされたメンテ―こそ現代にもあるハーブの一種、
ミントになったと言われています。
それにしてもギリシャ神話に登場する女性たちは何とも怖いものであります。
浮気をすぐ見抜くチカラもですが、とにかく嫉妬心がすごいと感じます。
これは当時のギリシャの男性事情、女性事情を、
反映したものなのでしょうか。
気になるところですが、話がそれてしまいまので、このへんで。
それではまた!