北欧神話に登場する戦神トールのイラストです。
マーベルの映画、マイティ・ソーのモデルにもなった神で、ミョルニルというハンマーを持った姿が印象的です。

短気で豪快。自分の戦車を引くヤギを食べてしまうほどの大食漢。
特に巨人殺しのトール、としても有名です。
アース神族の一人で雷の神である彼ですが、オーディンと同格、またはそれ以上の力、地位もあったとされています。
また戦神のほかにも豊穣をつかさどり、農業を営む人たちからも信仰が強い神様です。
トールはオーディンより面白い伝説が多く残されてるのも特徴。
いかに人々から親しまれていた神であったかがわかりますね。
その物語の一つ「スリュムの歌」に、フレイヤの姿に女装して巨人スリュムを欺くというストーリーがあります。
スリュムにミョルニルを奪われたトールはロキと協力し、変装して潜り込みますが、トールは見た目のように明らかなゴツい体に大食らい。
とても女性とは思えないその外見と行動に、慌てたロキがあれこれとフォロー。
見事スリュムを騙し、ミョルニルを取り返して、敵対していた巨人スリュムだけでなくその一族を全滅させたというお話です。
そのトールの武器、ミョルニル/トールハンマーは様々なゲームにも登場。
トールは知らなくても武器の名前は知っている、という方も多いかもしれません。
雷神の武器というのもあり、ゲームの中では雷を発する武器、雷属性として扱われることもしばしば。
しかしどうもミョルニル自体に雷属性があるわけではないようです。途方もない破壊力を生み出すのは間違いないようですが。
そしてこのハンマーには、物や人を鎮める作用があると言われてします。
トールは戦車の2頭のヤギ(タングリスニ、タングニョースト)を食べてしまう、と書きましたが、これらのヤギは骨さえ残っていれば、このミョルニルを振るって再生された、というのです。
とにかくすごい武器を扱うトール。
そんな戦神もラグナログではヨルムンガンドの毒を受け、倒れたと言われています。