北欧神話の光の神、バルドル。
オーディンとフリッグの息子で、光り輝くほど美しい神様だと言われています。
母フリッグにより、世界中のあらゆるものに「バルドルを傷つけてはいけない」という誓いをさせ、不死の力を持っていたバルドル。
しかしヤドリギだけがその誓いをもっていなかったため、それを知ったロキの策略にはまってバルドルは命を落としてしまいます。
オーディンたちはバルドルを生き返らせようと、ヘルに懇願。
ヘルは「九つの世界に住むもの全てがバルドルの死を悲しみ、涙を流すなら生き返らせる」と条件を出すものの、ロキが変身した女巨人だけ泣かなかったため、
結局バルドルの復活はかないませんでした。
こうして光の神が失われたことから歯車が狂いはじめ、やがてラグナロクへとつながっていったと言われています。
今回、バルドルは「白い」という意味も持つため、白い鎧に身を包んだ姿で描いてみました。