どうもこんにちは。
突然ですが、最近気になる防災ラジオ、いわゆる多機能ラジオについてメリット・デメリット等を書いていきたいと思います。
ちなみに筆者はどこにでもいるゲーム好きのオタクです。
時々こんな感じで、オタクの防災コーナー、みたいなのやってます。
近年、台風、地震、津波とあらゆる災害に対して個人で備える時期になってきました。
特に停電、ブラックアウトなど、電気が繋がらない事態も増えており、
一家に一台は多機能ラジオを持つ人も増えてきたのではないでしょうか。
しかし多機能ラジオといっても、メーカーさんによって機能の形もさまざま…。
自分もいくつか購入しましたが「あ、これは合わないなぁ…」というのもありました。
結局、どんな機能が揃っていたらいいのかな?、ということでちょっとだけ調べた記事です。
すでに「防災多機能ラジオ買ってしまったよ」という人もできれば手元にあるのでチェックしてみるといいかもしれません。
「これはやっぱりあったほうがいい」「これはいらんやろ…」
というのも、あくまで「個人的主観」ですが書いてみました。
果たして、防災のための多機能ラジオは必須か、それともいらないのか。
あくまで「個人的主観」で書いていきます。
参考資料として楽天市場からいくつか商品リンクを貼らせていただきました。
商品レビューなども参考にしてみてください。
多機能防災ラジオに搭載されてる機能や仕様
まず市販されている防災ラジオに搭載されている主な機能や仕様などをまとめました。
□ラジオ(FM/AM)
□ライト・ランタン
□ライト点滅・赤色灯(非常灯)
□スマホ類の充電
□乾電池対応
□ソーラー充電
□手回し充電
□防水・防塵仕様
□大音量サイレン
□バッテリー残量表示
□イヤホンジャック
□SDカード読み込み
□ストラップ・カラビナ穴有り
□ワンセグTV
□栓抜き
こんな感じでしょうか。
台風や地震、ブラックアウト時にラジオが重要視される点としては、
無線で聞くことができ妨害電波に強く、テレビのニュースよりも、より地元の情報を知る事が可能が主な点だと思います。
最近ではMP3プレーヤーや、Bluetoothスピーカーにラジオ機能が搭載されてるのもありますので、
無理に多機能ラジオを買わずに、そちらで済ませる手もあるかもしれません。
とはいえ今回の本題は「多機能ラジオ」ですので、各機能を解説していきます。
と、その前に、本体の充電方法について書きたいと思います。
多機能、防災ラジオを買う前に、充電・給電方法をチェック!
まず、購入前の決め手となるものは、
ラジオ本体の給電方法・充電方法でしょう。
先に書きたいことがあります。いくつか試してみて先に言いたい事が一つ。
「手回し充電が思ってる以上にキツい!」
手回しでスマホ類が充電できる!と、うたってるものはあまり期待しない方がいいかもです。
とにかく回し続けるのがなかなかきつい!
特に女性やお子さんは携帯を1%充電するだけでも大変かと思われます。
メーカーによってバラつきがありますが、
1分手回しで、5~10分、ラジオが聞ける
1分手回しで、10~20分、ライトが付く
3分手回して、1分スマホで電話できるかどうか
がおおよそのラインみたいです。
しかも最近のスマホやiPhoneはバッテリー容量が上がっており、
iPhoneを20%充電するのに4,5時間は手回しする必要があるともいわれています。
これにより防災ラジオからは今後手回しが減っていくのでは、
という声もあります。
懐中電灯やラジオを動かす最終手段として使うのは有りですが、
スマホなどの充電は期待しない方がいいでしょう。
「誰でも回せるかどうか」「回しやすいかどうか」「回す部分のパーツは丈夫そうかどうか」etc
いくら手回し充電できても、体力あっても、手回し部分は長時間耐久してもらわないと意味がありません。
ぜひチェックしておきたい部分です。
避難所にいったらヒマそうだし、手回し充電で暇つぶしできるんじゃない?
と思われそうですが、緊急事態においては体力温存も最優先事項の一つ。
お腹を空かせる行動はできれば避けたいものです。
できれば別の充電手段や、乾電池が使えるタイプをオススメします。
というわけで、思いっきりディスってみましたが、
給電&充電方法は、主に、
1.手回し、2.ソーラー、3.乾電池、4,USB充電、の4つ。
それぞれメリット&デメリットを上げていきます。
1.手回し充電
メリット:何もなくても人力で24時間充電可能。
デメリット:疲れる。スマホを充電するのはまず無理。諦めよう。
モノによっては回す音がうるさい。
とにかく人力さえあれば充電可能なのが強み!
回せれば男性でも、女性でも、お子さんでもいける!
ライトやラジオならギリギリ行けるか?といラインです。
ですが、緊急事態の時には己の体力を温存することも頭に入れておきましょう。
2.ソーラー充電
メリット:晴れてさえいれば、太陽に向けておくだけで自動で発電。
デメリット:晴れてる昼間に限られる。ラジオについてるものは発電量が低め。
効率を上げるには太陽の向きに合わせて調整し続ける必要あり。
「手回しがダメならソーラーがあるじゃない!!!」
と言いたいところですが、天候と時間に左右されるのと、発電量が低いという大きなデメリットがあります。
とはいえ、置いておくだけで充電されるのは強みですね。
ぜひ手持ちのラジオがどれだけの発電量か、チェックしておきましょう。
大体、ちっこい海苔のようなソーラー窓がついてると思われます。
パネル面積にもよりますが近年の機種はおおよそ、10分太陽光にあてると、15分~30分、ラジオが聞けるようです。
普段から窓際などに置いておくことでいざという時の充電切れが防げますね。
普段から準備しておくにはいいと思いますが、被災直後は気休め程度になる可能性があります。
いざという時に利用するには1台じゃ心もとないので、
他の充電方法と併用する、同型のラジオを2台用意する、大きめのソーラーチャージャーを買う
なので対処するといいと思います。
3.乾電池
メリット:乾電池があれば使える。予備を用意しておける。
デメリット:対応サイズの乾電池が必要。乾電池が無くなれば終わり。乾電池も使わないと放電する。
嵩張る。重い。ゴミになる。
最近、息をひそめつつある乾電池。
ですが停電などに備えて、自分で予備が準備できるのは大きいです。
乾電池自体、以前より自然放電しにくく長持ちしやすくなっており、アルカリ電池も今や10年は持つそうです。
停電&自宅籠城の可能性が高い時には備えておきたいですね。
デメリットとしては、見た目で残量が分からない。使い終わったものがゴミになる。扱い方によっては火事になる、といった所でしょうか。
また避難所に行くときにあまり予備を持つと結構重たくなりますので、
避難の仕方によって使い分けることになるでしょう。
4.USB充電
メリット:コンセントとケーブルがあればどこでも充電できる。端子の互換性がある。
モバイルバッテリー、ソーラーチャージャーなど各種充電が可能。
デメリット:停電すると充電できない。対応ケーブルは必須。
今や超メジャーになったUSB給電・充電タイプです。
デメリットはやはり対応ケーブルがないとどうしようもない事です。ACケーブルでも同様です。
ただ携帯や他のUSB機器のケーブルと互換性を兼ねてるものが多く、近年なら「ケーブルがない!」という事態にはそう簡単にはならないと思います。
が、出来ればケーブルの予備を非常用バッグには入れておきましょう。
弱点は停電。
今までの日本の災害では電気は比較的早く回復する傾向があります。
ですが、できたら他の充電方法と合わせて備えてるのが望ましいですね。
4つ上げてみましたが防災用ラジオであれば大体2つは備わってると思います。
できれば4つ全て対応しているのが理想ですが、3つでも妥協範囲でしょう。
特にソーラーに期待する場合、ある程度のパネル面積があってこそになります。
ホテル旅館の朝食にでてくるような海苔サイズのパネルでは厳しく、効率はUSB充電に比べると、1/10~1/20になると言われています。あまり期待できないかもしれません。
スマホ充電を期待したいのなら、広げて1mぐらいはるソーラー充電機を別に買った方が、防災ラジオ自体も充電できます。
まあ個人的に「本体の手回しとソーラーは緊急時にいらんやろー」というのが第一感想です。
と、辛辣で始まってしまいましたが、他の機能を細かく見てみたいと思います。
多機能防災ラジオの形、形状
機能の前に、基本的な形について。
多機能ラジオの形は大まかに分けると、懐中電灯型、ラジオボックス型、に分かれるかなと思います(名称は勝手につけました)
コンパクトで軽量なものは持ち出しバッグ用、会社のロッカーに置いておくのもいいかも。
ボックス型で安定してるものは自宅避難用や車中泊にいいかもしれません。
一部の商品を紹介。
懐中電灯タイプは、懐中電灯にラジオがついたような形。比較的コンパクトでスマート。ストラップを付けられる部分が欲しいですね。
置き場所やぶらさげる位置によっては、灯りとラジオが併用できないかもしれません。
ラジオボックスタイプあれこれ。いわゆる箱型。
サイズも重さも様々ですが、できれば灯りとラジオを併用して使えるモノが理想ですね。
その他、ランタン型、デスクライト型がありました。
これはもうお好みで。
大きさもサイズも重さも本当にバラバラですね。
上記以外にも、単一電池4本使用の大きめのタイプもありました。
もはやダンベルですね。筋力に自身のある方はオススメかもしれません。
防災リュックは案外重たくなりがちなので日頃のトレーニングもかかせないようにしたいものです。
防災ラジオの機能について細かく解説
次に多機能ラジオに備わってる機能を個人的な独断で解説します。
□ラジオ機能
当たり前の基本搭載の一つ。FM/AM、ワイドFMが聞こえるものがよいです。
メーカー、特に海外製品だとどれか一つだったりします。
難点としては「購入した後でないと、チューニングの具合や音声の聞こえ方が分からない」点。
またオートチューニング機能しかないものは選局しづらく拾いにくいものもあります。
ネットで購入する時は商品レビューもチェックしておきたいものです。
それ以外の部分については、個体差やどうしてもハズレが含まれることもあり、博打の部分もあるかと思われます。
ラジオ電波を拾いにくいは言語道断。また音が聞こえづらいとそれだけでストレスになるため、妥協してはいけません。購入したらすぐに確認しましょう。
購入したらラジオをチェック!問題があったらすぐショップに問い合わせよう!
□ライト・ランタン機能
灯りは大事ですね。最近は小型で明るいライトも出てるため、別に備えてる人も多いと思いますが、ラジオ自体が光ってくれるのもいろいろ助かると思います。
できれば一番明るい段階でどれぐらいなのかはチェックしておきたいもの。
基本は、懐中電灯のように1点を照らすライト、が搭載されてる事が多いです。
広範囲に広く照らすランタン、はあまり搭載されてる事が少ないので、これは別に買い足していいと思います。
ラジオの乾電池を入れ替える時とかも、別に明かりがあったほうがいいでしょう。
できれば調光機能があれば電池節約、避難所での使用にも備えられると思います。
明るさを確認して物足りないようだったら、別途ライトやランタンを買い足しましょ。
□赤色灯&点滅等
特に夜間や暗い所で、緊急時に自分の居場所を知らせる機能。
使う場面が来てほしくないものですが、どこかに閉じ込めれた場合を考えると搭載されていた方がいいと思われます。
スイッチが通常のライトやランタンの近くにあるものが多いので、どこにスイッチを入れたら何がつくか、は事前に試しておき覚えておくか、分かりづらいものはシールなどを貼って目印をつけておくといいいでしょう。
□スマホやiPhone類の充電機能
多機能ラジオの中には2000~5000mAhほどのバッテリーを備えてるものもあり、モバイルバッテリーになるものもあります。
これらを搭載してるラジオは多少重たくなります。
が、情報源としてスマホ類も大事なのでできれば欲しい機能の一つ。
手回しが付いてるものは多少のバッテリー電池が入っており、手回しすることで充電できます…
が、体力と筋力と気力が別途必要です。
なのでバッテリーを搭載してるものは2~3か月に1回USBケーブルで充電しましょう。
乾電池で動くものでも、スマホ充電に対応・未対応それぞれあるようなので、こちらも購入時にチェック。
基本的に本体のバッテリーはラジオ&ライト用と考えて、モバイルバッテリーは別途準備がよさそうです。
多機能ラジオのバッテリーは最終手段。もちろんスマホの充電も温存できるようにしよう。
□乾電池対応
すでに書きましたが、手回し充電はつらく、ソーラー機能はかなり効率が悪いです。
現在、市販されてるものはUSB充電できる手回しラジオが多いのですが、乾電池を使うことで、長時間持たせることができます。
懐中電灯型ラジオはあまり対応してませんが、ラジオボックス型は対応してるものが多いようです。
かさばりますが避難時には乾電池の予備も準備しておきましょう。
なお、乾電池も使わないと少しずつ自己放電していきます。
入れっぱなしにせず、適度に確認・交換しましょう。
□ソーラー充電
何もせず置いておくだけで簡単に充電できる反面、効率はかなり落ちます。
特にパネルが小さいものだと、USB充電に比べると15~20倍の時間がかかるようです。
当然、夜間や曇りだと効率は一気に落ちてしまいます。真夏日の炎天下、窓際に常に置いておくならワンチャンあるかも…。
別途ソーラーパネル型の充電器でも買った方がいいかもしれません。
ソーラーパネルは大きく、広さがないと十分な効果がないみたい。
□手回し充電
これを長時間回せる人が一体どれだけいるだろうか。
気合いで回せば、多少のライト、ラジオは機能します。
お子さんに回させる場合は、ハンドル部分が折れないよう気を付けましょう。
あと自分が購入したラジオの手回し充電はそれなりに「音がします」。
避難所であちこちで手回し充電されると意外と気になるかもしれません…。
回す目安としては、
ハンドルを回した感触が重ためのもの→1秒に1回転
ハンドルが小さいor回す感触が軽めのもの→1秒に2回転
が目安のようです。
□防塵・防水仕様
防水タイプのものは「IPX〇」、防塵仕様のものは「IP〇X」のように〇の部分に数字が入ります。
数字が大きいほど耐久が上がります。
「IPX3」で防雨型。少し雨がかかってもOK(多方面からの水しぶきはダメ)
「IPX6」でようやく耐水性。ざぶざぶに濡れても大丈夫(水没はダメ)
「IPX7」で30分水没しても動く。
といった感じですね。
防塵・防水仕様だと、「IP65」という風に数字が並びます。
数値が高くても、頑丈で手荒に扱っても丈夫、という事ではないので気を付けてください。
特にこれが記載されてないものは、水は一切アウト、と思っていいでしょう。
自身の飲み物や子供のジュースなどがかからないように気を付けます。
できれば雨に多少濡れても大丈夫なぐらいの簡易防水が欲しいところですが、妥協できる部分とも言えます。
心配な場合は、ジップロックなどの袋に入れておくか、そうした袋と一緒に保管しておきましょう。
ラジオに限らず、充電ケーブルやモバイルバッテリーも防水できる袋に入れておくほうがいいでしょう。
ラジオやケーブルに限らず、避難グッズは小分けに袋にいれておいた方がいいかも。
□大音量サイレン
こちらも自分の居場所を知らせるもので、搭載されてるものが多いです。
実際の災害時には緊急車両のサイレンでかき消されないよう、赤色灯などと併用して使うことになるかなと思います。
どのスイッチを入れたら音が鳴るのかはチェックしておきたいですね。
ラジオによってはスイッチが入りやすい位置にあったりします。
バカでかい音が鳴るので、子供に触らせる時は気を付けましょう。
□バッテリーの残量表示
これ付いてないものもあります。
機能の優先度としては高くありませんが、USB充電できるものは、できたら付いてるものを選びたいですね。
乾電池式なら問題ないのですが、バッテリー類のものは数年たつと充電機能が落ちていきます。
残量表示があると「あ、減りやすくなったかも…」と、視覚的に分かりやすくなります。
個人的にですが、充電式の多機能ラジオを購入して5年以上たってるのなら、2台目を検討、または新しく買った方が良いかと思われます。
バッテリー残量が見えた方が、緊急時でも充電を節約しやすいかもしれないね。
□イヤホンジャック・イヤホン接続端子
意外と全て付いてるようで付いてなかったりします。念のため確認を。
多機能ラジオは本体自体から音が出るタイプが多いのですが、
避難所生活になると周りの音が「雑音」になりストレスになることもあります。
避難所ではプライバシーどころじゃない場合もあります。
また周りがイヤホン付きのラジオを使ってるとは限りません。
大音量で鳴らし続けるオジサンもいるかもしれません。赤ちゃんが泣きだすかもしれないし、小さい子供が走りまわったりすると落ち着かないでしょう。
その時はイヤホンをつけて、周りの音を遮断しつつ自分だけ聞けるようにした方が精神的にも楽かと思われます。
こちらも購入時に正しく接続できるか、音がちゃんと聞こえるか、チェックしたい部分の一つ。
イヤホンもできればお気に入りの、自分の耳にあったものを別に備えておきたいものです。
□SDカード読み込み
ごく一部の多機能ラジオに搭載されています。
逆にポータブルMP3プレーヤーに逆にラジオがついてたりする方が多いかもしれません。
好きな歌や曲を入れておけばいつでも聞くことができます。
オマケ機能に近いのですが、非常時でも好きな曲が聞けるというのはメンタル的にも落ち着つきますし、スマホの充電温存にも役に立ちます。
ふだんから音楽を聴いてる人にはありがたい仕様です。
□ストラップ・カラビナ穴有り
多くのラジオは本体のどこかにストラップや紐、キーホルダーやカラビナが付けられる部分があります。
できればこれもあると、バッグに入らない時にバッグの外に付ける、などが出来ていいですね。
ライトとして使う場合は吊り下げられるのもメリットです。
□ワンセグTV
もはやラジオにテレビがついてるのか、テレビにラジオがついてるのか分かりませんが、ごく一部の機種でテレビが見れるものもあります。
避難グッズというより、日常でも使えそうなアイテムです。
電池の消耗が大きそうなので、避難時に使うには節約して使う必要がありそうです。
日頃はテレビとして使って、緊急時にはラジオとして使うのがよさそうね。
□栓抜き
緊急事態にどれだけ出番があるか予測できませんが、栓抜きがついたラジオもあります。
避難場所にやってきた支給品が全て瓶のコーラ…という可能性が無いとは断言できませんので、役に立つことがあるかも…。
ちなみに瓶のコーラは今も普通に販売されてるようです。
多機能ラジオ、買ってみての失敗談 その1
ここで今まで購入した多機能ラジオの失敗談をちょっと。
・イヤホンジャックがない!
この懐中電灯型ラジオはイヤホンジャックがありません。
いわゆる本体のスピーカーから直に音を発するタイプ。
自宅避難や車避難、ホテルの個室だといいのですが、プライバシーが保てない場所ではちょっと使いづらいかもしれません…。
・ライトとサイレンのボタンが同じところにある
これも先ほどと同じ型のラジオですが、拡大するとライトボタンをスライドさせた先にSOSボタンに相当する、SIRENスイッチがあります。
つまり少しチカラを入れすぎると、ライトを点けるはずがSOSボタンになるという…。
できれば、サイレン/SOSスイッチは単独で別の所についてる方がいいですね!
突然の停電時、真っ先にライトをつけるはずが…爆音サイレン!
パニック時だと更に調節するのが難しいと思います。
言わずもがな、購入時に大音量を発してビックリしたのが私です。
ちなみにこのラジオはアンテナもありませんでした。
ラジオがよく聞こえる位置に立てると、今度はライトとして使いづらくなります。
ラジオ自体は問題なく聞こえるのですが、ちょっと失敗したなぁ、と思いました。
□イヤホンジャックは避難先の状況によってはかなり重要
□どこに何のボタンがあるか確認!
□使えない…と諦めず、自宅避難や車中泊用など使い道を別に考える
防災ラジオとセットで用意したいもの。
せっかくですので防災を見越してラジオと一緒に用意、準備しておきたいものを個人的な判断でアップしてみました。
一部、通常の防災グッズとダブルものもあります。
・ライト
防災ラジオと別に用意。ラジオ自体のライトでは本体を照らすのが難しいからです。
暗い場所での、ラジオのチューニングや音量調整や、乾電池を入れ直す時などに、別にライトを持っておくと安心できると思います。
・カラビナ
元は登山などで使うアイテム。ライトとして使う場合はぶらさげるために使います。
バッグやリュックに入らない時、バッグの外側に付けるのにも使えます。
※100均一で売ってるものは登山用ではないため、耐久性は低いので注意。
・ウェットティッシュ
避難時など汚れた手でラジオに触るのは故障の元になるかもしれません。
生命線に繋がるものなので、手を清潔に保つと同時にラジオやイヤホン、バッテリーが汚れないために使います。
・充電ケーブル
コンセントから防災ラジオに充電するケーブルもですが、
防災ラジオがバッテリーとなる場合は、スマホやiPhoneへ繋ぐケーブルも必須です。
家族が使ってる機種も確認して、できれば揃えておきたいですね。タイプCも増えてきていますし、破損や断線も踏まえて予備も入れておきたいものの一つ。
・イヤホン
できれば自分のお気に入りを持っておきたいもの。
このご時世ですから、家族との併用はさけて個人ごとに揃えて置いた方がいいかもしれませんね。
・メモとペン/筆記具
地域のラジオからは、避難情報なども流れてきます。大事な情報が流れてくるかもしれません。
すかさず書き残せるようにメモとペンもあるといいと思います。
こちら筆記具は非常時持出バッグには必ず入れておきたいものです。
・乾電池
乾電池で動くものはもちろん予備を入れておきましょう。
基本的に防災バッグにいれてあるものは、乾電池もいれっぱなしになると思いますので、半年に1回ぐらいはチェックし、液漏れなど起こしてないか確認します。
未使用でも放電してしまうので定期的な買い替えが必要です。
・防水袋/ジップロックなど
本体が防水仕様でない場合はできれば防水袋に入れておきます。
雨だけでなく汚れやホコリなども防げます。
ラジオ以外でもモバイルバッテリーやメモ帳や筆記具、身分証明書のコピーも透明の防水袋に入れておくといいかも。
・名札タグ、名前シール
防災グッズにはできるだけ自分の名前や、自分のものだと分かる目印を付けておきます。
多機能ラジオにおいても、名前シールを貼るのは恥ずかしいかもしれませんが、できるだけ所有者が分かるようにしておいた方がいいと思います。避難所での盗難防止にもなります。
・蓄光シール、テープ、ステッカー
光を蓄えて暗いところで光るシール。子供が好きなやつですね。
もし防災ラジオを室内に置いてる環境でしたら、突然の停電に備えて貼っておくといいかも。
懐中電灯、ライト、ランタン、防災ヘルメットにも貼っておくのもオススメです。
100均一より、DIYショップなどに打ってるものを買った方がしっかり光ります。
ドアの出入り口など気になる部分にもいいかもしれませんが、あまり貼りすぎるとちょっとダサい状態になるかも…。こちらはインテリアと合わせてほどほどに!
※形がいびつな所には、蓄光マニキュア、をつかってみよう!
白いビニールテープを形に合わせてはり、ビニテの上に少しずつ乾燥させながら蓄光マニキュアを厚めに塗るとしっかり光ってくれます!
・キーホルダーやシールでアレンジも
好きなキャラクターのキーホルダーをつけたり、アレンジしてもいいと思います。
避難グッズとして無骨で堅苦しいものではなく、身近な親しみやすいグッズとして準備していくことで、いざという時に「どこに置いたっけ?」という状況を減らせるかもしれません。
※ただし子供のおもちゃにならないよう気を付けましょう。
多機能ラジオ、買ってみての失敗談 その2
・電源ケーブルが専用のもの
この多機能ラジオは充電部分がAC電源となっており、本体を充電するには専用ケーブルが必要です。
最近の多機能ラジオはUSBケーブルから充電できるものが増えており、パソコンや携帯、周辺機器を持ってる方であれば大抵は同じケーブルを持ってるかと思われます。
そんな中、専用ケーブルが必須でソーラーも乾電池も使えないラジオ、となるとケーブルを失ったらほぼ充電ができません…。イマイチ不遇と言えるでしょう。
実際に私、無くしました(苦笑)
今やこの多機能ラジオは手回しでしか動きません…。
ワンチャン、ソーラー充電が有れば良かったかもしれません。
防災ラジオは、複数の充電手段があるものがいいですね!
・手回し部分がうるさい、簡素、貧弱
先ほどから、手回し充電に厳しくあたっていますが、それでも安心感の一つとして手回し充電機能はありがたいもの。
ただし、それはその部分が丈夫な場合に限ります。
左の銀色のものは比較的回しやすく頑丈そうですが、回すとギュルギュルギュル…と音がします。
上手く言えませんが、静かな所で回すと結構ひびく大きさ。
写真、右のはツマミも小さく音は静かですが、ちょっと変にチカラをいれたらバキッといってしまいそうです。
これも購入して開封するまで、分かりづらい部分の一つですね。
できれば乾電池と併用できるラジオがいいと思います。
ちなみにこの右側の防災ラジオ、ライトとSOSボタンが別の所に有り、乾電池式でSDカードが使えるということで購入しましたが、
ボリュームつまみの遊びが全くなく、すぐに音が大音量になる、
という仕様です(苦笑)。
これは個体差なのでしょうか。好みの音量サイズにするには絶妙な調整が必須です。
いやぁ、なかなか好みの多機能ラジオには出会えないものですね…。
□購入時には本体の給電・充電方法が複数あることを確認
□商品が届いたらとりあえず手回し充電やってみる
□手回しの音が大きい場合は使わない状況も検討
□手回し部分が簡素な場合も他の充電方法をメインにする
避難所での多機能ラジオ使用において
日本の避難所はプライバシーが薄いと言われています。
過去の災害でも、学校の体育館に仕切りもなく、みんなで雑魚寝。というシーンは多々見られました。
こういう場合、周りからラジオが聞こえてくる場合は、自分の充電を温存した方がいいでしょう。
逆に周囲の音(大声でしゃべる、いびき、子供の声etc)が気になる場合は、ラジオとイヤホンで雑音を防ぐ方法もあります。
避難所がどんな風に対応してくれるかは残念ながらその避難場所に行ってみないと分かりません。
個室や仕切りを用意してくれる所もあれば、見ず知らずの人と雑魚寝、も十分考えられます。
そのような場合、ラジオをはじめ貴重品はできるだけ体とストラップで結ぶか、盗難にあわないように気を付けましょう。
電気が通っていても、避難場所のコンセントが確実に使えるかは分かりません。
充電するために順番待ちになる可能性があることも考慮しておきましょう。
実際過去の地震では、避難所のコンセントが取りあいになった、という話も聞いたことがあります。
マルチタップや延長ケーブルを持っていく方法もありますが、
基本的に電気は使えない、という気持ちで備えるのが良いかと思われます。
おおまかなまとめ
ここまでの多機能ラジオについておおまかにまとめました。
・ラジオが聞けるかどうか等、購入したら必ず動作を一通り確認。
・ラジオは音質に違和感がないか、チューニングのしやすさもチェックを。
・ライトは明るい方がいい。調光機能があると尚よし。
・充電方法は複数あるものを。個人的に乾電池でも動くものがいい。
・手回し充電、ソーラー機能に過剰な期待をしたらダメ。
・防水や耐水性の確認も。防水性がない場合は防水袋での対策も。
・充電ケーブルはセットで保管。
・イヤホンジャックがあるものは使いやすいイヤホンの準備も。
・防災バッグにいれたまま放置せず2~3か月ごとに点検。
防災ラジオを準備する意識、購入する基準として、ラジオという情報源の確保が第一ですが、
今なら「スマホやiPhoneの充電を温存させるもの」という考えも有りかもしれません。
現在の世の中「スマホが第一優先、生命線の一つ」だと思います。
近年の停電はおおよそ1~3日で復旧していますが、1週間ぐらいは情報確保できるようにした方がいいかもしれません。
過去の事例として、
2018年、北海道の地震によるブラックアウト時は約50時間で99%、64時間で完全復旧していますが、
2019年、台風15号に襲われた千葉県では電気の完全復旧に19日かかったそうです。
スマホ2台目や、タブレットを用意するのも有りだと思います。
ですが、広範囲の大停電になるとネットは使えなくなりますし、最後に情報源として残るのはラジオと言われていますので、ラジオはやはり別に用意した方がいいでしょう。
もちろん自分が普段からどんな感じでスマホを使っているか、日頃の生活に関わってるかにより、
どんな多機能ラジオを持った方がいいか、購入基準も変わると思います。
例えば…
スマホをよく使うヘビーユーザー。とにかくスマホが切れたら困る人。
↓↓↓
モバイルバッテリーの予備と多機能ラジオを購入。
ラジオは同じくモバイルバッテリーからUSB給電可能で、さらに本体自身もモバイルバッテリーとして使えるもの。
スマホを音楽プレーヤーとして使う機会が多い人(orラジオがあまり好きじゃない人)
↓↓↓
MP3プレーヤーとラジオが一体化した電池式のラジオ。電気がない所でも音楽が聴け、スマホの電池を温存し、ラジオも最小限にする。
すでに家族が多機能ラジオを持ってる人
↓↓↓
場所を取る多機能ラジオを追加で買うよりも、モバイルバッテリーや自分用ポケットラジオだけ、を備えておくのも有り。
という風に変わってくると思います。
モバイルバッテリーも時間と共に充電能力は劣化していきますし、処分方法が地域ごとに違い、複数持つと少々面倒かもしれません。
また小さい子供やペットがいうご家庭では、乱雑に扱うと発火の可能性もあります。こういう時は電池タイプの方がいいかもしれません(電池でも子供やペットが触れない所に保管しましょう)。
これを機会に自分の周りの環境を確認するのもいいかもしれませんね。
また今回あくまで「多機能防災ラジオ」にスポットを当てていうことで取り上げていますが、
ラジオやライト、バッテリーを別々に準備をする、等も十分有りだと考えています。
というのも手回し充電機能、ソーラーパネル部分がお荷物になる可能性があります。
避難時の防災リュックやバッグはできれば軽くしたいもの。
ラジオだけの商品ならコンパクトな商品もあります。
更に「ラジオ(情報)+ライト(灯り)+モバイルバッテリー(充電)」を
別々に準備することで防災バッグやリュックに入れやすくなる、洋服のポケットでも済む、という利点もあります。
↓準備の一例↓
「防災リュックや防災グッズセットを買ったら多機能ラジオ入ってたけど、思ったより大きい、場所を取る、使いづらそう…」という場合でも、思い切って変更した方がいいかもしれません。
「バラバラに揃えた方がいいの?? 多機能ラジオいらないじゃーん」
と言われてしまいそうですね(苦笑)。
ただ、ポータブルラジオ・ポケットラジオは、USB充電か乾電池、どちらかにしか対応してないものがほとんどで、両方に対応するなら多機能ラジオが上を行きます。
ソーラーや手回しに力不足感はありますが、多機能ラジオは給電方法が多いのもメリットなんですね。
なのでぜひ充電・給電方法が多いものを選びましょう。
持ち出しバッグにいれるのか、家に置いておくのか、
スマホの充電が切れた時、万が一無くした時に何が必要か、
それぞれの環境や場面を検討しながら購入するのが良いかと思われます。
となると結局、どう持つのが一番なのでしょうか。
多機能ラジオは1人に1台か、1家に1台か
さて、多機能ラジオの性能や、代用品についても書いてきました。
最後に、多機能ラジオは果たして必要か不要か。
防災対策として準備する時、スマホはやはり「個人用」であると思います。
多機能ラジオは「家族の共有物」として備蓄するのがいいでしょう。
スマホ&バッテリーは家族でも各自で準備し、それとは別に多機能ラジオを最低1台は備えておく。
という感じがいいのではないでしょうか。
いろいろとまとめるのが苦手な方、なかなか防災対策に乗る気がない家族、
携帯の操作が苦手なおじいちゃんおばあちゃんなど、対策が難しいご高齢の方のために準備してあげる場合などは、その人数に応じて「多機能ラジオ」を用意してあげるのが手っ取り早いと思われます。
自宅避難の場合はそれぞれの部屋で過ごすことも考えられます。
また近年、感染症によりホテルや自宅の個室で一人で過ごすという場面も増えています。
「家族共有物」以外に、仕事場の自分のロッカーや車に多機能ラジオを備えておく、という使い方もできます。
地震はいつやってくるか分かりませんし、帰宅困難になることも考えらえます。
一人会社に残って避難、待機しなくてはいけない状況もあるかもしれません。
車移動が多い方は災害時、その場で渋滞に捕まる可能性もあります。
こういう時に情報源が一つでも多くあると助かりますね。
ラジオから人の声が聞こえてくると安心感もあります。
※ソーラー機能があるからといって、車内などの日の当たる位置、高温になる場所に長時間放置するのは止めましょう。
充電式か電池式を用意して、日のあたらない座席の下などに保管しましょう。
自身の環境や被災する場所を想定しながら、スマホやバッテリーと合わせて数を揃えたいものです。
すこしでも参考になりましたら幸いです。
それではまた!