ニホンオオカミ/日本狼/英: Japanese wolf/学名:Canis lupus hodophilax
1905年の生息情報を最後に絶滅したといわれる、ニホンオオカミのイラストです。
様々な研究がされていますが、いまだハッキリしないことも多い生物です。
現在はニホンオオカミとヤマイヌは同種という説が有力で、
私たちがイメージする大型の狼よりも、かなり小柄で足や耳が短めという特徴があります
(残されている頭蓋骨により、寒い地方に生きていた個体はもっと大きかったという説も)
狼よりもやや短い鼻先で体は黄色~褐色に近い色。
残されている剥製からも、柴犬に近い印象がありますね。
日本の山には古くから、野犬、山犬が存在しており、
しばしば妖怪、またはその手の怪奇現象としての話も伝わっていたり、
実際、家畜が襲われることもあったとして、人為的な駆除も行われていたようです。
さらに狂犬病、土地開発も加わり、複数の要因が重なり絶滅したと言われています。
これらの原因により、もし現存し生き延びていたとしても、
はたして人間と共存できていたのか、興味深くもあります。
今回のニホンオオカミのイラストは、
新星出版社さま「図解大事典 絶滅動物」にて描かせていただきました!