デルピュネー/デルピュネ/Delphynē
ギリシャ神話に登場する半人半蛇のドラゴン、またはモンスター。
半人の部分の上半身は、女性の姿をしていると言われています。
またドラゴンといっても、下半身はほぼヘビの尻尾なので、
見た目はあまりドラゴンらしくないかもしれません。
エキドナとテュポーンの間の子供、またはテュポーンの体の一部から生まれたデルピュネー。
ギリシャ神話の中で、腱を切られたゼウスがコーリュキオン洞窟に閉じ込められたときに番人、見張りとして登場します。
もしくはゼウスの腱を熊の毛皮に隠して見張っていたとも。
具体的な強さについて書かれていた資料がほとんどないのですが、
兄弟・親戚はケルベロス、ヒュドラ、キマイラと名だたるモンスター揃い。
何よりゼウスを見張るという命を受けることから、それなりのチカラを持っていると予想されます。
ですがそのゼウスを見張っていたものの、ヘルメスとパンの策略で逃げられてしまいます。
神話の中ではたびたび強大なモンスターと、神や人との知恵比べ合戦が行われますが、このデルピュネーも例外に及ばず、神々の知恵比べにはちょっと勝てなかったようですね。
なおデルピュネの別の側面として、
デルポイの神託所の女神、または巫女、と言われることもあります。
ピュートーンがアポロンに退治される伝承の中で、
ピュートーンの前の番人がデルピュネだとも、
ピュートーン自身がデルピュネであり、デルポイの由来はデルピュネからだとも、
このお話は諸説あるようです。
パワーについては具体的な伝承が見つかり次第、また追記するかもしれません。
それではまた!