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オニヒトデ/猛毒生物 Acanthaster planci

猛毒を持ち海の厄介者であるオニヒトデのイラスト。 / Illustration of the sea star Acanthaster planci, a troublesome creature of the sea. 動物・昆虫・海洋生物など

海の厄介者、オニヒトデ/Acanthaster planci のイラストです。

猛毒を持つ生き物、オニヒトデのイラスト。 / Illustration of the crown-of-thorns starfish, a highly venomous creature.

近年、大量発生してサンゴを食べつくしてしまうことで話題になりました。

今回はちょこっとヒトデについて気になった話とかも書いていこうと思います。

余談ですが、筆者はヒトデが苦手です^^;
イラストを描くのは、なかなか大変でした(苦笑)

オニヒトデとは

オニヒトデ(学名:Acanthaster planci)は、
漢字で「鬼人手」と書き、棘皮動物門ヒトデ綱(ウニやナマコの仲間)に属する生き物。

トゲを持つヒトデは割といますが、
その中でも全身にビッシリと長い毒のトゲを生やした姿が、本種の特徴の1つ。

大きさ:15~30センチ。最大60センチになることも。

足の数:10~20本。バラつきは大きい。

外見特徴:全身に無数のトゲを生やしている。
  青っぽい胴体から、オレンジ色のトゲを生やすが、色の個体差は大きい。

食性:幼体は石灰藻や魚の死骸。大きくなってくるとサンゴを捕食する。
  (生まれて、2~3年で成体になる)

天敵?:ホラガイやフグの仲間などいるにはいるが、大量に食い尽くされるまではいかない。

オニヒトデを食べる生き物は、いるにはいますが、
そもそも積極的に食べられることは少ないため、天敵というかは微妙。
(一応、サンゴは幼少のヒトデを食するので、元は互いに天敵ではある)

28度以上の水域で繁殖しやすい(水温が28度になると繁殖を始める)

海水汚染にも強い。汚れにも耐性が高い。

全身のトゲは有毒で、
トゲに触れると、すぐに痛み、張れ、そして痒みを伴う。

人間が刺されると、アナフィラキシーショックで最悪、死に至る場合もあるので、むやみに触らないようにします。

生息海域はもともと50~100mと言われますが、
近年は浅い海でも確認されているようです。うかつに踏まないことも大事です。

ヒトデは海の厄介者

日本近海に住むヒトデ、オニヒトデの話。熊の駆除に役立つか? / The story of the crown-of-thorns starfish, a starfish inhabiting the waters near Japan.

ヒトデは本来、魚や貝の死骸などを食べる、海の掃除屋。

ただ数年に一度、大量発生し、サンゴ礁や、漁業関連を悩ませる生き物でもあります。

特に大きくなったオニヒトデはサンゴが大好物。

オニヒトデはサンゴの上にくると、
胃をひっくりかえし、サンゴに吸着させ、溶かすように食べます。

食べられたサンゴは、死んでしまい白い亡骸になってしまいます。

オニヒトデは、以前から数年に一度、大量発生してはサンゴを捕食してしました。

その傾向は1960年頃から特に強く現れ、
1970年代に1300万匹の駆除がおこなわれたことも。

だがこれだけの駆除にも関わらず、
最近は温暖化の影響か、数がかなり増えています。

生息地域も広がっていて、周辺一帯のサンゴを食べてしまう被害は続いています。

とくに沖縄県では常にこの問題に悩まされていて、
そのヒトデと人間との戦いの様子が、ホームページにも公開されています(※1)

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増える要因としては海洋汚染も要因とされてますが、
やはり水温上昇、またそうした海域が広がっていることで、オニヒトデが繁殖しやすくなっていることが有力視されています。

サンゴ礁が回復する前に、オニヒトデの大量繁殖の頻度が上がってしまい、
今もサンゴの回復が追いつかないのが現状となっていて、日本だけでの問題ではありません。

オーストラリアでもオニヒトデの食害は広がっており、
オニヒトデ専用の駆除ロボットが開発されるほどです(※2)

オニヒトデは役に立つか

日本近海でもヒトデは海産物を食べる厄介者。

ヒトデだけでも北海道で毎年15000トン、網にかかって、駆除に追われています。

大量に捕獲した後のオニヒトデも、何かに使えないか、という動きも。

オニヒトデは、「オニヒトデサポニン」という毒を全身に持つのですが、
そのサポニンは「成長作用」も持っているため、現在は堆肥飼料として再利用されています。

また滋養強壮の効果もあるらしく、養殖魚の病気を抑えて、養殖の効率化につながらないか、研究が進んでいます。

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なお北海道で駆除のために捕獲されたヒトデは、
害獣の忌避剤になるとして、商品化もするぐらいに再利用されているようですね。

よく見かける5本足のヒトデも「ヒトデサポニン」という成分によって、
ヒトデ自身を守っていると言います。

この成分は、ヒトデは腐っても、ハエ1匹すらつかないと言われているほど強力です。

その効果は汲み取り便所にヒトデを入れておくと、本当にハエが寄ってこなくなるとか…。

ヒトデが死ぬとこの「ヒトデサポニン」が放出され、かなりの臭いを発します。

この臭いに含まれる、特異な成分が、蚊や鳥、害獣を寄せ付けないとされているようですね。

死んだヒトデからもこのヒトデサポニンは放出され続けるため、
海辺に打ちあがったヒトデを収穫、乾燥させて、個人で忌避剤に使う人もいるようです。

最近ニュースになっている、熊の出没問題。

熊はかなり鼻がいいらしく、もしかしたら、
このヒトデの忌避剤も効果があるかも、という実験動画がありました(※3)

ヒトデは毎年大量に駆除されてるそうなので、
有効的に使う方法が見つかったらいいですね。

※ヒトデ忌避剤は乾燥してしまうと効果がとたんに薄くなってしまうそうです。
使う場所、使用方法を各商品ページでご確認してからご利用ください。

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ただ今のところ、忌避剤にオニヒトデを使う所までは進んでないようです。

全身に毒をまとっていること、大きさゆえに、水を抜く(乾燥させる)のが大変なので、
処理や加工の手間もかかり、業者が参入するのも、今はまだ難しいといった所でしょうか。

「鬼」という名前もあって、より忌避効果が高そうだと個人的には想像してしまいますが…。

余談:ポケモンに登場するヒトデ&オニヒトデ

ポケモンに登場するヒトデと言えば「ヒトデマン」がいます。
最近、ヒトデマンの進化系、スターミーが、さらにメガシンカするということで、
ネットやSNSで大いに話題になっていました。

ヒトデマンはキヒトデをモチーフにしたようなポケモンで、ポケモン界でも海に多く生息しているようです。

スターミーになると、生物としてのヒトデ感は薄くなり、
図鑑の説明にいたっては、宇宙から来た謎の生き物のような扱いに。

そのせいなのか、メガスターミーになると足が伸び、人間のような動作をするようになったりして、
まさに宇宙人を彷彿とさせますね(?)

ポケモンの世界が宇宙人に征服されないか心配です…。

後のサン・ムーンで、ヒドイデ、ドヒドイデ、という、
ついにオニヒトデモチーフのポケモンが登場します。

サンゴポケモンのサニーゴを捕食するらしく、まさにポケモン界にもオニヒトデが侵食開始したと言えましょう。

ヒドイデのデザインはかなり面白く、トゲのついた足を髪に見立てることで、
一見、ちょっと暗い表情をした女の子、を彷彿とさせます。

アニメではコジローとの絡みもあって印象に残ってる方もいるのではないでしょうか。

ポケモンのアニメに登場したヒドイデとコジロー。/ Pokémon's Mareanie and Kojiro. Appeared in the anime.

ドヒドイデになると足がアーマーのように広がり、
要塞のようなイカつい姿になります。

毒タイプを持っているのはもちろん、やや耐久型のステータスは、
実際のオニヒトデのしぶとさを表してるのでしょうか。

とても面白いポケモンです。

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ちなみに、
間違ってもオニヒトデを食べないようにしましょう。

先ほどの有毒成分であるオニヒトデサポニンは全身に含まれているようで、
どこを食べても危険かと思われます。

また海中の有害物質を体にため込みやすい性質もあってか、
味も、にがみやくさみが強く、美味しくないそうです。

大きさの割に、食べられる部分も少ないので、
もしも毒が無かったとしても、ヒトデは食用としては難しいようですね。
(一部地域では食べる地域もあるようです)

なお、ポケモンのヒドイデもおいしくない、ときっぱり言われているようです。
なかなかオニヒトデの性質に忠実な(?)ヒドイデの話でした。

それではまた!

※1オニヒトデのはなし:沖縄県公式ホームページ(PDF)
https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/004/573/onihitodenohanasi.pdf

※2サンゴ礁をオニヒトデから守る、世界初の潜水ロボット登場
https://www.afpbb.com/articles/-/3188019

※3『強臭力』忌避試験  ツキノワグマ編:臭いをつけ嗅がせてみた
https://www.youtube.com/watch?v=JoJPlPHF_N8