海で遭難した者が妖怪になったと言われる船幽霊のイラストです。
昔は今よりも船の事故は多かったのでしょう。
海の妖怪は、その時の時代に応じて船の形を変えながら伝えられてきたようです。
幽霊船のように出現するほか、幻の山や浅瀬を見せたり、と複数のパターンがあるようですが、総じて生きているものを仲間に引き入れようとする傾向があるようです。
中でも「柄杓で水を船に入れて沈没させる」のがこの船幽霊。

この妖怪を避けるには、穴の開いた柄杓を渡すだけ、だそうです。
幽霊が必死に柄杓で水を入れようとする間に、
素早く海域を抜ければ逃げられるということでしょうか。
全体的に危険度が高いと言われる妖怪ですが、準備しておくと避けられるのは有り難いですね。
とはいえ、絶対に出会いたくない妖怪です^^;
特にお盆の時期に出没しやすいとも言われますし、あの時期の海はやはり何かあるのかもしれませんね…?
※永岡書店様「妖怪ひみつ大百科 」掲載:妖怪07/p60