見越し入道とは日本の妖怪の一種。
主に、たぬき、キツネ、いたち等が化けており、人間を脅かしてきます。
今回は「妖怪ひみつ大百科」にてイラストを描かせていただきました。
この見越し入道。
はじめは道のずっと遠くに見えているだけですが、
近づくとどんどんどんどん大きく、伸びていき、見上げるほどのサイズになるんだとか。
一見、ただ通行を妨害するだけの妖怪かと思いきや、
ひっくり返った人間に襲い掛かってくるという場合も。
そういう場合は、見上げるほど大きくなる前に、
「見越し入道、見抜いたぞ!」
ということでこの妖怪は消えていくんだそうです。
いやはやいろんな妖怪がいるものですが、
中でも動物が化けた妖怪、というのは多いですね。
昔の人は、山の動物を大事にしつつも、
自然の動物にはなるべく、近づいてはいけないもの、
触れてはいけないもの、のように感じていたのかもしれません。
それではまた!
※永岡書店様「妖怪ひみつ大百科 」掲載:妖怪20/p146