永岡書店さま「妖怪ひみつ大百科」にて、八大天狗大集合に登場する妖怪・天狗イラストを描かせていただきました!
日本各地にさまざまな天狗の伝説が伝わっており、姿や特徴もそれぞれ違うんですね。
このお仕事を請けて調べものをしている時、こんなに天狗の種類がいることに気づかされて、感心しました。
いやーお仕事を発注していただきありがとうございます。
発注されなかったら、たぶんこんなに天狗がいるなんて知らなかっただろうなぁ。
ちなみにこのイラストの方々は、天狗中の天狗、大天狗の方々です。
強力な神通力を持つ、天狗界のエリートというわけですね。
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イラストのそれぞれの天狗ですが、
その1一番左上の烏天狗:白峰相模坊
その2左上の2番目、イノシシに載ってる烏天狗:愛宕太郎坊
その3左真ん中の棒を持った烏天狗:大山伯耆坊 (ほうきぼう)
その4左下の鼻高天狗: 彦山豊前坊
その5一番上やや道の烏天狗: 大峰山前鬼坊
その6一番右の上の赤い鼻高天狗: 鞍馬山僧正坊
その7その下の赤い翼の鼻高天狗:比良次郎坊
その8一番右下の烏天狗:飯縄天狗(いずなてんぐ)
これらの天狗以外にも一般的な烏天狗など、多数の妖怪を描かせていただいてます。なかなか不気味でこわーいのも多いので、夏休みや冬休みのお共にもぜひ!
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それにしても天狗って背中に翼がある、いわゆる半獣半人じゃないですか。
人魚もそうですが、
日本人って昔から獣人が好きだったんだなあ…なんて思ったりしてしまいます(笑)
それにしても西洋のモンスターは、ひたすら悪の象徴のようなドラゴンから、小者みたいなゴブリンまで悪さしそうなのが多いのに、
日本のモンスター、いわゆる妖怪は神格化されてるのも多いですね。この天狗も修行を積んだ坊さんがなったりします。
何より元々は、山の怪奇現象を天狗と呼んでいたそうで、
ちょっとした事象・現象まで妖怪にしちゃうユニークさも楽しいです。
西洋モンスターもおもしろいやつが多いですが、時には日本のモンスター達にも目を向けてもいいかもしれませんね。
意外と身近にいるかもしれませんよ・・・?
※永岡書店様「妖怪ひみつ大百科 」掲載:妖怪02/p20