妖怪、鬼熊/おにぐま
■鬼熊とは?
文献によると、長野県に出没した巨大熊を差すことが多いようです。
熊が歳を重ねるとやがてこの鬼熊になるという。
熊よりもさらに大きな体躯、パワーを持ち、大岩も軽々と動かす。
山からは下りては馬や牛を襲い、かるがると持ち上げては山の中に持ち帰り食らうという。
昔、この鬼熊が動かしたとされる大岩があった。
その大岩を動かそうとしたところ、大の大人10人かかってもビクともしなかったという。
なお、巨大クマの伝説はこれ以外にもあり、
人を食らう恐ろしい熊自体を「鬼熊」とよぶこともあります。
妖怪でなくとも、熊による被害は今も起きています。
山に入る際は、その町内や役場のサイトでクマ情報を確認し、
最新の注意とクマ対策の準備をしてから入るようにしましょう。
■捕獲された鬼熊
妖怪の中では珍しく、捕獲方法がwikiに載っている。
鬼熊の巣穴を見つけたら、まず大木で井桁(いげた)を組み、藤蔓(ふじづる)で巣穴をふさぐ。
その奥に更に木をどんどん突っ込んでいくと、行き場を失った熊が穴の口の方へ来るので、そこを槍で突き、鉄砲でトドメをさすというものである。
江戸時代、享保年間初期に実際に鬼熊が仕留められたという話がある。
その皮を広げたところ、畳6畳分もあったらしい。
トラの皮を広げた敷物は約2畳分(推定)あるようですから、
いかに巨体だったかがわかりますね。
■ゲーム等における、熊のモンスター
もともとパワフルな動物なので、熊のモチーフ、または熊そのまんまのモンスターはいます。
分かりやすいのが、ドラクエ3に登場する「ごうけつぐま」。
出没地域もジパング周辺、とヒグマを意識したようなモンスターです。
色違いにも、そのまんま「グリズリー」という名前のモンスターがいます。
グリズリー、別名アメリカヒグマは実際にアメリカに生息する大型の熊で、トナカイをも襲って捕食するまさにリアルモンスターです。
ファイナルファンタジーにも熊型のモンスターは登場します。
テイルズシリーズにも「ベア」というまさしくそのまんまなのがいます。
メジャーなゲームでも、熊の名前や姿まんまでモンスターとして採用されていることから、
いかに熊そのもののポテンシャルが高いかがわかります。
妖怪でもモンスターでもリアルの熊でも、絶対に近づかないようにしましょう!
それではまた!