今回紹介する妖怪イラストは、常に七人で行動するという幽霊、または亡霊系モンスターです。
ちなみに、ななにんみさき、ではなく「しちにんみさき」と言うそうです。
その名前のとおり、常に7人組で、水辺などに現れる妖怪。
七人みさきに出会ってしまった人は、とり憑かれて高熱にうなされ倒れてしまう。
一人にとり憑くと、七人みさきの一人が成仏し、とり憑かれ倒れた人が加わる。
こうして入れ替わりながら、常に七人を維持していくというもの。
この7人組の亡霊は日本各地にあるようで、
最も有名なのは四国の吉良神社にまつられている七人みさき。
吉良親実に使えていた7人の家来が切腹。
その後、次々と不気味な事象がおこり、これらの恨みや祟りではないかという説から、
七人みさき、として呼ばれ、伝えられているものです。
その他、海に捨てられた7人の女遍路、など由来も様々なようですが、どれも理不尽な死に様、未練を残すような感じとなっています。
どれも不気味で怖い話ばかりですが、なぜ7人、という数字なのか不思議ですね。
どうも調べると7人じゃなかったりして、わざと7という数字に調整してる、という説もあるようです。
数字の7、と言えば、欧米ではラッキーナンバーでもあり、人気の高い数字です。
日本のパチンコ・パチスロでもスリーセブンが揃うと大当たり、である事も多く、また七福神など、縁起の良い数字と言われています。
別の意味で「七変化」「親の七光り」など、単に7つ、ではなく、
「多い」「無数の」という意味合いでも使われることがあります。
七人みさき、もどっちかというと、この「無数の」という意味合いがあったりするかもしれません。
だって都合よく、7人が切腹した、7人が亡くなった、って続きますかねぇ・・・
謎が残る形となってしまいましたが、
もしかしたら怖いのは妖怪より、やっぱり生きてる人間だったりして・・・?
それではまた!