今回のリアル生物イラストは、何かと問題になっている、
カツオノエボシ/Physalia physalis です。
別名、電気クラゲ。クダクラゲ目カツオノエボシ科に属する刺胞動物。
生物学上はクラゲではなくヒドロ虫の群体。
帆の生えた浮袋から長い触手が伸びるという特徴があります。
色味はかなり透明なものから青、緑、薄い紫っぽいのまで個体差があり、
大きさ、形もそれぞれのようです。
早いと5月頭ぐらいから強風が吹いた後や台風の後などに、ぽつぽつと砂浜に打ち上げられていたりするのですが、
2022年は7月頭に、神奈川県の海水浴場に大量に出現し、ニュースにもなりました。
見た目がキレイなのでお子さんとかは思わず触ってしまいがち。
でも死んだ後や、一見乾燥してるように見えても、毒は残っているため、
迂闊にさわってしまうととても危険です。
もしも触ってしまったり刺されてしまったら、
海水で患部を洗い、冷水で冷やすようにします。
触手をはがす場合も、タオルや厚手の手袋などを用いてはがします。
家族が被害にあってもうっかり素手で触らないように。
アナフィラキシーショックを起こすこともあるため、
早めに病院で見てもらいましょう。
特に全身にじんましんが出はじめたり、クチビルが腫れ上がったりした場合はすぐに救急車を呼びましょう。
同様に、家族や友達が刺された時も、様子の変化に気づいてあげてください。
※情報参照元:ウィキペディア
カツオノエボシに関わらず、見慣れない海の生物(もちろん生物に見えなくても)には出来るだけ触らない方が無難です。
他の方のブログでは素手で触ってたり、食べてたりする(?)人もいますが、
気軽に真似するのは止めておいた方がいいと思います。
海の中には、カギノテクラゲ、アカクラゲやアンドンクラゲなど毒を持つクラゲももちろんいますし、
浅瀬でもヒョウモンダコやガンガゼ、スベスベマンジュウガニなど猛毒を持つ生物が結構いたりするものです。
せっかくの楽しいレジャー、思わぬ事故には会いたくないものですね。
遊びに行く際は少しだけでも家族同士で呼びかけておいて、ぜひ気を付けましょう。
それではまた!
※カツオノエボシのイラストはご依頼により「図解大事典 超危険生物」にて描かせていただきました!