今回紹介するイラストは世界最大級のムカデ、
ペルビアン ジャイアント オオムカデ です。
最大で長さ40cmになる巨大オオムカデで赤みがかった色が特徴だそうです。
性格は獰猛で、毒も持っているそうですが、
その毒の強さはハッキリ分かっていません。
このムカデはペットとして売られていることもあるようですが、
アゴも力強いため、鉄網でかこうような頑丈な飼育環境が必要だと言われています。
日本に生息するムカデも非常に強い神経毒をもっているため、
万が一こんなムカデを見かけても近づかない方が無難でしょう。
余談ですが、
日本の大昔の伝説には、龍を負かすほどの巨大オオムカデの妖怪がいたそうです。
その巨大ムカデは琵琶湖の南、三上山に住み、足の数は2000本以上にもなり、山を軽々とまたぎ、
水神である龍や蛇神すら食らうほどの狂暴だったとか。
あまりに困った蛇神が人間を頼るほどで、
これを引き受けた「俵藤太」がこのオオムカデを退治したそうな。
何とも、怖くて不気味なムカデさんですが、
七福神の1柱、毘沙門天の使いと言われています。
また、戦国時代の武将からは、足をわしゃわしゃして突き進む、後退しない様子から、
非常に好まれていたという話もあります。
武田信玄の伝令役などが、このムカデの図を旗にかかげていたというお話もありますね。
単なる悪者にせず、いい所は見習う。
こういう所はちょっと日本らしい、と思ってしまいます。
それではまた!