トコジラミ/南京虫のイラストです。
漢字で書くと、床虱/床虫。
今年に入り、急に話題になりだしたトコジラミ。
咬まれるととんでもない痒みに襲われ、ノイローゼになる人も少なくないとか。
非常に厄介な吸血昆虫ですが、最近のトコジラミは殺虫剤にも1000倍の耐性があるとかで、
スーパートコジラミ、と呼ばれています。
ふだんは暗い所に潜んでいますが、海外からの渡航客や荷物などに紛れ込み、少しずつ日本に入ってきているようです。
まず、トコジラミとは。
トコジラミは元々日本にはいない外来種。
ただし1800年代には海外からの荷物により入ってきたと言われています。
ちなみにシラミとありますが、カメムシの仲間で、
そのままだと臭いは発しませんが、つぶすとかなり臭いそうです。
日本では海外から同様に入ってきた殺虫剤により、一時的にトコジラミは数を減らしました。
当時は布団をたたんでしいて就寝していたでしょうから、糞害ですぐに気づいたでしょうし、
今以上に部屋の中にモノが少なくて退治が容易だったのでは、とも考えてしまいます。
現代のようにダンボールに入った荷物が頻繁に配達されるということもなかったでしょうし…。
しかし2010年頃から新たに持ち込まれたトコジラミにより、
じわじわと被害が拡大していたようです。
トコジラミの生態。
成虫の大きさは約5㎜。
目視できる大きさで、赤茶~こげ茶系の色をしています。
生態活動できる気温は、16~36℃
ですが45℃ぐらいまでは、数秒間耐えると言われるため、熱源で退治するには50℃以上が推奨されています。
活動時間は主に夜の2~3時。
深夜徘徊性で昼間は暗いところ、家具やベッドの隙間に潜り込んでいて、明るいうちは出てきません。
これは部屋の明かりでも同様で、明かりやライトをつけっぱなしにしておくと、出てきにくくなるようです。
食性は完全吸血性で、人間やペットのネコやイヌなども対象です。
また飢餓にも強く、しばらく吸血しなくても数か月耐えるとも言われています。
繁殖力も旺盛で成虫になると毎日、卵を産むと言われています。
なので家に雄雌を持ち帰ってしまうと、あっという間に増えてしまいます、
従来のトコジラミが持つ繁殖性、飢餓耐性に加え、殺虫剤にも耐性をつけてしまったので、近年はスーパートコジラミと呼ばれるようになったようです。
トコジラミ対策。
基本的に、家に持ち帰らない、入れない、という事になります。
トコジラミはつるつるした所は苦手なので、
旅行の際、部屋では荷物や衣類をビニール袋に入れて保護するとよいようです。
入室した直後は、荷物はバスルームにいったん置くのも手のようですね。
また配達物にも用心と言われています。
配送トラックの暗い中でダンボール箱同士を移動する可能性もあります。
荷物はできるだけ玄関先で開けた方がいいようですね。
目視できる大きさとはいえ、ダンボールの隙間に入ってしまうと見つけにくいと思われます、
トコジラミが自宅で増殖してしまったら・・・
残念ながら自宅に持ちこんでしまい、増えてしまうと人力で対処するのはかなり難しいようです。
布製品や紙製品、家具などはほとんど処分になることもあるようで、
中には家を捨てて引っ越しした人もいるとか。
早めに業者への相談・・・となりそうですね。
以上のトコジラミの内容は、こちらのサイト様を参考に書かせていただきました。
近年増えているということで、一人一人が気を付けていきたいものです。