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キロネックス【超危険生物/リアル生物のイラスト】

キロネックス/オーストラリアウンバチクラゲ/Chironex fleckeri

地球上も最も強い毒を持つと言われる立方クラゲの1種。

別名「海のスズメバチ」と呼ばれるクラゲ。

傘の高さは30~50㎝。触手の長さは4.5mに到達することも。

なによりも特徴なのは、世界でもトップクラスの毒の持ち主ということ。

刺されるととんでもない激痛が走り、1~10分ほどで死にいたるという。

また立方クラゲの中でも最大種で、触手も長く、昼行性のため、海水浴での被害が多い。
非常に厄介なクラゲです。

現在は血清があるものの、あまりの毒の強さから手遅れになることも多い、まさに殺人クラゲ。

現地では防護ネットなどを張り、クラゲの侵入を防ぐ試みもされていますが、それでも入ってきて被害者が出ているという現状です。

侵入しないようにする対策、改善策が待たれます。

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クラゲの祖先は、5億年以上前のカンブリア紀には存在していたと言われています。

そして四角い体と、四方から触手が伸びたクラゲもかなり古い昔から存在していたようです。

もしかしたらキロネックスの祖先にあたるかもしれないのが、
アントラコ メデューサ(Anthracomedusa turnbulli)。

クラゲは体がほとんど水分のため化石にはめっっったに残らないのですが、
四角い形と、触手の流れる様子が残った刺胞動物の化石が、アメリカの石炭紀の地層から発見され、この名前が付けられました。
(3億年ぐらい前の地層と言われる、化石の名産地メゾンクリーク周辺より発掘。
この地域の化石は、植物の葉が立体的な化石として残るほど、状態の良い化石が多数出ることで有名。
他にもいくつかクラゲの化石が出ている)

アントラコ メデューサの化石が出たことで、
キロネックスのような姿のハコクラゲはこの時代からいたことが明らかになりました。

進化の早い段階からクラゲは毒を獲得していたと言われているため、
もしかしたらこの種類も、とんでもない猛毒を持っていた可能性があります。

最強の毒を獲得したからこそ、現代までその姿が残っているのかもしれませんね。

毒が回るスピードはトップクラスに早いですが、
歴史はとんでもなく長い、有毒クラゲのお話でした。

それではまた!