今回のイラストは、日本の妖怪から「木霊」です。
年を重ねた古い樹木がこの妖怪になったり、
または森の精霊が樹木に宿るなど、いくつかのパターンがあるようです。
今回は、
「図解大事典 日本の妖怪」にて木霊のイラストを描かせていただきました。
古い樹木または老いた人間の姿で現れるという説から、樹木の中に老人が浮かんだようなイメージで描かせていただきました。
ちなみに今回のイラストは別案があり、ボツになったのはこちら。
ゲーム等のモンスターみたいなイメージです。
ですが日本の妖怪として悪さをするというより、
森を守る、神通力を使う、また山彦の正体、ということで、前者のイラストを使わせてもらいました。
実際、人間が木や森にとくに悪さをしなければ、
実害はないと言われています。
ですが木々をむやみに切り倒そうとすると、不思議な力で襲い掛かってきたり、切った樹木から血を流す、などという現象が起こるようです。
昔、こんな感じの映画があったような気もします(苦笑)
木のモンスター、というのはRPGやファンタジー作品でも結構多く、
ドラクエだと人面樹、ウドラーが有名でしょうか。
ファイナルファンタジーでもザコ敵として登場していたと思います。
聖剣伝説ではマナの木として、巨大な神木のような存在であり、
モンスターというより、ダンジョンそのものだったり、精霊を使わせたりしますね。
映画「もののけ姫」に出てくる白くて大量に湧いてくるものも「コダマ」と呼ばれ、この精霊・木霊に由来していると思われます。
カラカラカラ、カタカタカタという音だけを発する不思議な存在です。
特に悪さはしませんが、森の中に入ってくる人間を監視しているような雰囲気でもありました。
木霊に怒られないよう、自然を大事にしたいですね!
それではまた!