ヤマタノオロチといえば、8本の頭を持つ巨大な大蛇、龍です。
日本の妖怪・神話の中でもかなりポピュラーなモンスターで、
一度は名前を聞いたことあるかもしれません。
山のように大きな体なのに、お酒が大好きで酔っ払ってしまうという、
ちょっとしたユーモアさがある所が好きです。
クシナダヒメがオロチの生贄にされそうなところ、スサノオが通りかかり、
クシナダヒメを嫁にもらう代わりにオロチを退治することになります。
スサノオに退治された後、その尻尾から天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)が出現。
※別名、くさなぎの剣
やがてこの剣は八尺瓊勾玉/やさかにのまがたま、八咫鏡/やたのかがみ、
と共に、日本の三種の神器の一つとして伝わっていくことになります。
■様々なゲームに登場するヤマタノオロチ
今作のゲームに登場するヤマタノオロチと言えば、私が知るところでは、ドラゴンクエスト3が最も印象強いです。
ジパングの村で卑弥呼になりすまし、村の女性を次々と生贄にしているという話は、やはり伝承に沿ったものでしょう。
ポルトガから船を入手後、ダーマ、そしてジパングへ、行けるようになるのですが、その時点ではかなりの強敵。
全体攻撃を持ち2回行動の上、さらに2回戦うことになるので、覚えている方も多いのではないでしょうか。
このヤマタノオロチを倒すと、くさなぎの剣をドロップすることから、セットで記憶してる方もいるかもしれません。
グラフィック上、頭が5個しかない、などと言ってはいけません(苦笑)
それ以外にもカプコン(クローバースタジオ)の大神に登場する、巨大ヤマタノオロチもなかなかのインパクトです。
八つの頭にはそれぞれ属性を意味する兜をかぶっており、胴体の真ん中に巨大な鐘を持つ特徴的な姿をしています。
酒を飲ませてひるませた所を攻撃するのですが、トドメは操作キャラのアマテラスではなく、ちゃんとスサノオが持っていく所もポイントです。
このように今作のゲームにも登場することがあるモンスターなので、
それぞれの姿の違いとかを見比べても面白いかもしれません。
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今回、永岡書店さま「妖怪ひみつ大百科」にて、八岐大蛇のイラストを描かせていただきました。
胴体から真っ赤な血が滴っているという不気味な設定もあるのですが、
児童書ということで、あまり気持ち悪くならないように描きました。
子供も大人も楽しめるよう、ちょっとコミカルに日本の妖怪を紹介している本です。
永岡書店公式サイト https://www.nagaokashoten.co.jp/
その他に頭が沢山あるドラゴン、多頭竜モンスターといえば、
九頭竜… ヤマトタケルに退治された大蛇。
ヒュドラ… 西洋のドラゴンでヘラクレスに退治された。
キングギドラ… いわずもがな、怪獣王ゴジラの宿敵(笑)
あたりでしょうか。
ただでさえ強いドラゴンが、さらに頭を多数持っている、というのは本当に強さの象徴であり、まさに大ボスに相応しく感じますね。
それではまた!
■まだまだいる日本の妖怪
・河童 …川辺に住み、尻子玉を抜くという妖怪
・土蜘蛛 …巨大なクモの姿をした妖怪
・なまはげ …東北地方に伝わる、鬼のような面をした妖怪
・見越し入道 …見上げるほどどんどん背が伸びる妖怪
・送り犬 …山道でいつの間にか後ろをついてくる犬の妖怪
※永岡書店様「妖怪ひみつ大百科 」掲載:妖怪03/p22
※毎日モンスター117日目(2020/10/13)のイラスト。