エチゼンクラゲ/越前海月/Nemopilema nomurai
大量発生がニュースにもなった、エチゼンクラゲのイラストです。
大型のクラゲということで、その大きさばかりに注目がいきますが、
近年、毒性が高めであることも判明しているようです。
日本近海で時折、大量発生し、北海道まで流れていくこともあるようです。
大きさは、傘の直径が約2mほどまで成長し、重さも150kgと肉厚でかなりの重量級。
同じクラゲの仲間のビゼンクラゲでも最大80㎝、20kg程度であり、
本種はかなり巨大であることがわかります。
カワハギ類が天敵ですが、この大きさなので食べつくすのも大変でしょう。
その大きさ・重さから漁船の網を破ったり、巨体や毒で他の魚を傷めてしまうことから、人間の生活には厄介な存在となっています。
ビゼンクラゲは食用として出回っていたことから、エチゼンクラゲも食用化を目指す動きもありました。
実際に中国では食べられているという話があります。
ですがやや触感が劣ることと、日本で加工するにはコスパが高すぎるがゆえになかなか進んでないようです(それでも少しずつスーパーに並び始めているとも…)
現在ではネガティブなイメージが大きくついてしまい、
他の「越前/エチゼン」と名前がつくものまであまり印象が良くないと言われ、
近年のテレビは「大型のクラゲ」「巨大クラゲ」と呼称されることもあるようです。
ビゼンクラゲは高級食材なので、もし上手く加工できたら、いつの日かエチゼンクラゲも化けるかもしれないですね!
その時は再び、「エチゼンクラゲ」と呼んでもらえる日が来るかもしれません。
それではまた!