今回紹介する妖怪はキジムナー。
キジムナーとは沖縄に伝わる妖怪、妖精の一種と言われ、
伝説の生き物、未確認のヒトガタ生物です。
人間にいたずらをしたり、時には友好的で漁を手伝ったりと、
どこか「座敷わらし」ににた部分があります。
座敷わらしがいる家は繁栄し、いなくなると衰退する、と言われており、
このキジムナーも「住みついた家は繁栄する」と言われています。
ここで決定的に違うのは、
ひとたび嫌われたり、恨まれてしまうと、徹底的に祟られる!
ことでしょうか。
家畜を全滅させる、船を沈める、狭い場所に人間を閉じ込めるなど、
かなりのやばいモンスターと化します。
座敷わらしはただいなくなるだけ(別の妖怪に変化するという説も)
ですが、キジムナーはとにかくその点はヤバい。
恨まれたり、つきまとわれたりした時は、
タコ、鶏、熱い鍋ぶた、屁、などキジムナーが嫌うものを使って追い出すのが有効だと言われています。
それ以外にもキジムナーは、怪火の原因にもなっていると言われているようで、
現地だと
「何か奇妙なことが起きたらキジムナーのせい」
みたいな感覚なんでしょうかね。
ちなみに普段のキジムナーはちゃんと家族がいて、それらと一緒に仲良く暮らしているそうです。
せっかくなので仲良く、共生していきたいものですね。
それではまた!
※永岡書店様「妖怪ひみつ大百科 」掲載:妖怪15/p122
※毎日モンスター:54日目(2020/08/12)のイラスト