本日のイラストは、日本の妖怪から「アマビエ」です。
1846年に現在の熊本県にあたる場所に出現したと言われています。
疫病が流行った時に出現した頃から、
ここ2年ほどで急に取り上げられるようになった妖怪で、
数々の企業や団体、神社までも乗りだし、いろんなグッズが世の中に出回ることとなりました。
どこかで目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当時の役人が、海に光るものを見つけ近づいたところ、アマビエが現れ、
「今後6か月は豊作になる。しかし同時に疫病が流行るから、私の絵を描き写したものを早々に人々に見せよ」
と予言めいたことを言われたそうです。
同年の瓦版に、アマビエの姿と思われる絵が描きだされ、広まりました。
ですが「私の絵を見せよ」と言ったものの、
「疫病が収まる」とは一言も残ってないのがひっかかるところです。
ちなみにアマビエ自体、この瓦版ぐらいしか記載がなく、
河童や雪女のように各地に出没した例がありません。
「アマビコ」と類似点があることから、文字の見間違いじゃないか、という説も。
それにしても、
非常にマイナーだった妖怪が、流行り病と同時に広められ流行るというのは、
何とも不思議なものですネ。
熊本県の妖怪、と言えば「あぶらすまし」でしたが、アマビエの登場により、
立場が危うくなっていると聞きます(苦笑)。
熊本のお土産売り場には、クマモンのグッズと一緒にアマビエのグッズが並んでいる様子もあったり。
まさか2020年代に立場が怪しくなるとは油すましも思わなかったでしょう。
妖怪の世界も案外、大変かもしれませんね。
それではまた!