【蜃気楼を生み出す】蜃/大蛤【日本のモンスターイラスト】

日本の妖怪・都市伝説、他

今回は日本の妖怪、蜃のイラストです。
昔はこの蜃という怪物が「蜃気楼」を生み出し、人を惑わせている、と考えられていました。

ちなみに妖怪の「蜃」には巨大ハマグリと竜/龍と2パターンの説があるのですが、今回は巨大ハマグリの方を扱います。

昔の言い伝えによると、
歳をとり巨大になった蛤がこの「蜃」という怪物になるというのです。

巨大な蜃が生み出すモヤ、気体は巨大な建築物、楼閣を人々に見せます。
それを人々は「蜃気楼」と呼んだことが由来だとか。

また、蜃気楼の中に立つ建物を別名、貝櫓、と言いますが、
蛤が生み出したもの、とそのまんまの由来も。

それにしても、
蜃気楼は海に住む巨大な二枚貝が生み出していた、とは、一体どこから来たのでしょう。いやはや昔の人の言い伝えはなかなか面白いものです。

余談ですが、二枚貝の中でもシャコガイは400年以上生きることもあるそうで、かなりの大きさになります。

日本で見かけるシャコガイは小型のものしかいないそうですが、
もし大昔の人が巨大なシャコガイ、あるいは流れ着いた貝殻を見たら、
海の中には怪物のような巨大貝がいると考えたかもしれませんね。