火消しばばあ/火消婆
または、吹き消しばばあ/吹消婆
■火消し婆/吹き消し婆とは?
民家や人家にふと現れ、行灯や提灯、ロウソクの火を吹き消す妖怪。
老婆の姿をしていると言われています。
人に危害を与えることはなく、その場にある炎をすべて吹き消すと去っていく。
風も何もないのに突然、火が消えてしまうのはこの妖怪せいだという。
年配の女性がモデルなのは、当時(江戸時代)の病気を反映したものでは、という説も。
一般的に「火消し婆/ひけしばばあ」と呼ぶようですが、
ゲゲゲの鬼太郎では、「吹消婆/ふきけしばあ」という名前で登場しています。
現代では各家庭に電気が通り、ロウソクや行灯で部屋の明かりをとることはなくなったので、この妖怪にとってはちょっと居場所が悪いかもしれないですね。
ただ暗くするのが目的(明るいのが苦手)という話もあるので、
現代でも電気のライトなのに、突然フッと消えたら、この妖怪の仕業……かもしれません。
それ以外に悪さをするような事はしないみたいですので、
そんな時は、落ち着いて周囲に気を付けながら、電気をつけましょう。
それではまた!