オーストラリアに棲息する毒蛇。
コモンデスアダーのイラストです。

名前に「デス」が入るほどやばいヘビと言われています。
コモンデスアダーとは。基本的な特徴。
省略して「デスアダー」と呼ばれることもありますが、大体本種のことを指します。
学名:Acanthophis antarcticus
分類:有鱗目コブラ科
分布:オーストラリアの東部を中心に南部の沿岸部に生息。
全長:70~100㎝
体鱗列数:21
アダー(クサリヘビ)のことを指しますが、コブラ科の仲間。
三角形の頭、太く短い胴体と、クサリヘビに近い見た目から、アダーを名前がついたと思われます。
体色の個体差はありますが、
全体にシマシマが入っており、落ち葉や砂に溶け込むような模様をしています。
ウロコはツヤが控えめのマットな感じですね。
このヘビもまた「ツチノコ」と間違われたことががるようです。
名前に「デス」が入るほどの毒性と俊敏性
このヘビはずんぐりむっくりな体系だけではなく、
オーストラリアに住む蛇の中でも強力な毒と、ヘビ界の中でも最速の攻撃、が有名です。
コモンデスアダーの毒は神経毒。
呼吸器にダメージを与え、全身マヒを起こすほどの強力なもので、
昔は50%以上の非常に高い致死量を誇っていました。
この毒のおかげで「特定動物」に指定されています。
※現在は血清が入手可能。
そして本種の最大の特徴は、攻撃速度の速さ。
獲物に向かって噛みつき、元の姿勢に戻るまで、わずか0.15秒。
ネコのような俊敏性ならともかく、人間にはまず避けることは不可能と言われています。
デスアダーの名前には「デス」が入っているのはそれだけの理由があるのですね。
生態、そして天敵
コモンデスアダーの狩りは待ち伏せタイプ。
落ち葉などに隠れ、尻尾の先を虫やミミズのように見せて、相手をおびき寄せる(ルアーリング)。
主に小型の哺乳類やトカゲ、鳥なども食べます。
攻撃的な性格ではないので、人間を狙って襲ってくることは少ない。
ただ落ち葉などに紛れてじっとしていることがあるので、
うっかり踏んでしまうことにより、人が咬まれてしまうことが多いようです。
近年は外来種のオオヒキガエルが持ち込まれ、コモンデスアダーの生態に影響を与えています。
オオヒキガエルにも毒があるのですが、デスアダーは対抗できないため、
間違ってオオヒキガエルを食べたデスアダーは死んでしまうという…
またオオヒキガエル自体もコモンデスアダーの子供を食べてしまうらしく、天敵と化しているようです。
まとめ
コモンデスアダーまとめ
・オーストラリアに棲息する毒蛇
・アダー(クサリヘビ)と名前がついているがコブラの仲間。
・体系は三角頭にずんぐりむっくり。模様はシマシマ。
・非常に強い毒
・ヘビ界屈指の攻撃スピード
・天敵はオオヒキガエル
オーストラリアにクサリヘビはいないのですが、
本種の姿はまさにクサリヘビのような姿に進化しています。
自然環境から、同じような姿になってしまったのか(収斂進化?)、不思議なヘビです。
それにしてもまさかの毒蛇の天敵が毒ガエルとは意外です。
外来種の持ち込みがいかに生態系に影響を与えるのか、がわかります。
今回のコモンデスアダーのイラストは「図解大事典 猛毒生物」内の1ページとして描かせていただきました。

