グリプトドン【3mのアルマジロ/絶滅した生物のイラスト】

グリプトドン/Glyptodon

今回のイラストはアルマジロのご先祖、グリプトドン。
ただし硬い甲羅はほぼ一体化しており、丸まれなかったようです。

カメのような外見ですがちゃんとした哺乳類です。

カメと違い頭をひっこめることができない代わりに、頭部から尻尾まで硬い甲羅が覆っていたようです。

現在のアルマジロと大きく異なる点として、丸まれないこともですが、
全長3mとかなり大きい体の持ち主だったようです。

アルマジロは鼻先が細いのですが、グリプトドンは鼻も筋肉質で発達していたという説もあるようですね。

防御力も高く、捕食されることもほぼなさそうなグリプトドンですが、
絶滅の原因の一つとして、その硬い甲羅を目的とした人間による乱獲、という話があります。

頑丈な甲羅を持っているがゆえに、人間の鎧や盾に用いるために狩られまくってしまった、というのは何とも皮肉な話です。

大きさが3mとなると体も重く、体重は推定2トン、と言われています。
さすがに人の足から逃げるのも難しかったでしょう。

絶滅した理由のもう一つに、環境変化についていけなかった説もあります。

首回りがあまり動かず、頭やあごの動きもかなり制限されていたようで、
あまり高い位置の草木は食べれなかったようです。

一説には水辺に生息していた節もあるようです。
水は何かの要因で汚染されると回復が難しく、食べるものもかなり限定的になれば、大きい体を維持するのが難しかったのでしょう。

それにしても体長3メートルのアルマジロ。もし現存していたら、ドエディクルスとともにかなりの存在感を放つ生物になっていたかもしれないですね。

それではまた!

ー--現代におけるゲームなどのモチーフー--

アルマジロをモチーフにしているキャラクターやモンスターはいますが、
グリプトドンやドエディクルスは少ないと言えます。

あげるとすれば、ポケットモンスターに登場するブリガロンが多少近いのではないでしょうか。

進化前のハリマロンはハリネズミがモチーフですが、
進化すると、大きな甲羅を背負った二足歩行のポケモンとなります。

ふさふさの毛も生えており一見アルマジロっぽいのですが、亀のような一枚甲羅を背負っているのが特徴。

ただ亀とちがって甲羅の前側が空いてるため、手足をひっこめるタイプではなさそう。

頭の雰囲気も亀より、グリプトドンみたいなそれっぽく近いイメージですね。

可動しない甲羅+哺乳類、ということで近いのではないかという考察です。

ただブリガロンの甲羅には大きなトゲが生えており、他の生物モチーフも加わってる可能性は高いと言えます。元がハリネズミですし。

あくまで個人的な考察でした。