ヒラコテリウム/Hyracotherium
別名、エオヒップス/Eohippus
現在のウマの祖先であり、最古のウマの仲間と呼ばれています。
分布は北アメリカとヨーロッパ。
生息地は森林地帯。
食性は草食性でやわらかな木の実や草を食べていたようです。
高さは30㎝~50㎝と推測され、
現在のウマよりもかなり小柄、中型犬~大型犬ぐらいの大きさだったようです。
前脚の指は4本。後ろ脚の指は3本。
後ろ脚はもともと5本指だったと思われますが、
このヒラコテリウムの時点で2本が消失したものと思われます。
背中を中心にかなり筋肉質だったようで、
長い距離を長く走るというよりは、山の中を鹿のように機敏に動き回っていたかもしれませんね。
ヒラコテリウムはやがて北アメリカで進化を続け、メソヒップス、プリオヒップス、エクウスにつながっていきます。
生息範囲を広げるとともに大型化していきますが、
なぜか北アメリカに残ったウマ科は8000~9000年前に絶滅したとされています。
ウマの歴史もなかなか謎が深いですね。
ウマの仲間は他の大陸でかろうじて生き延びますが、
ウマの祖先がもしも生き残っていなかったら、
近代に馬がいなかったら、人間の生活は大きく変わっていたかもしれません。
一体どのような世界になっていたのでしょうね。
ちなみに筆者の生まれ故郷では2009年頃まで、山の上まで荷物を運ぶ荷運び馬が活躍してたようです。
サラブレッドより小柄でしたが、子供の頃ではちょくちょく見かけ、身近な存在でした。
通学路にはしばしば馬糞がドーンと落ちていたものです。
話がそれてしまいましたが、最近はウマ娘が人気なようですし、
もし競馬場に行く機会があったら、じっくり現代のウマを観察してみるのもいいかもしれません。
それではまた!