ヒラコテリウム/Hyracotherium
別名、エオヒップス/Eohippus
現在のウマの祖先であり、最古のウマの仲間とされてるのが、ヒラコテリウムです。
アケボノウマ、と呼ばれることもあります。

エオヒップス/ヒラコテリウムとは
分布は北アメリカとヨーロッパ。
生息地は森林地帯
木々が多い所で身をひそめながら暮らしていたと思われます。
食性は草食性でやわらかな木の実や草を食べていたようです。
高さは30㎝~50㎝と推測され、
現在のウマよりもかなり小柄。
キツネとか、中型犬~大型犬ぐらいの大きさだったようです。
前脚の指は4本。後ろ脚の指は3本。
後ろ脚はもともと5本指だったと思われますが、
このヒラコテリウムの時点で2本が消失したものと思われます。
背中を中心にかなり筋肉質だったようで、
長い距離を長く走るというよりは、山や林の中を鹿のように機敏に動き回っていたかもしれませんね。
ヒラコテリウムはやがて北アメリカで進化を続け、メソヒップス、プリオヒップス、エクウスにつながっていきます。
生息範囲を広げるとともに大型化していきますが、
なぜか北アメリカに残ったウマ科は12000万年~8000万年前に絶滅したとされています。
エオヒップスとヒラコテリウムは別種なのか
エオヒップスは北アメリカで発見された生き物で、
ヒラコテリウムはヨーロッパで発見された生き物です。
当時は別の種類とされてきましたが、後に2種とも同じ種類(シノニム)とされ、
「ヒラコテリウム」という複数のウマの祖先がまとめられていた形になっていました。
そんな中、最近急浮上しているのが、
ヒラコテリウムより前の「シフルヒップス」の方が、馬の元祖に近いのではないかという話。
シフルヒップスはエオヒップスと同じ、前脚4本指、後脚3本指の生き物ですが、
エオヒップスより古くて体もちょっと小さい古生物です。
2025年にきて北米で論文が発表され、エオヒップスの立場が変わりそうになってきてるんですね。
そしてヒラコテリウムはパレオテリウムに近い生き物なので、
エオヒップスとシフルヒップスとは別類に分けられるかも、とのことです。
興味深い話ですね。今後の調査と解析が待たれます。
シフルヒップスの全身骨格は現在、国立科学博物館にて開催中の「大絶滅展」でも見れるようですので、気になる方は行ってみてはいかがでしょうか。
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ウマの祖先と分岐は非常に複雑で、
加えて絶滅した種も多く、まだまだ謎の部分も多いです。
ウマの仲間は他の大陸、特にヨーロッパやアジアでかろうじて生き延びますが、
ウマの祖先がもしも生き残っていなかったら、
人の手が加わらなかったら、人間の生活は大きく変わっていたかもしれません。
一体どのような世界になっていたのでしょうね。
ちなみに筆者の生まれ故郷では2009年頃まで、
山の上まで荷物を運ぶ、荷運び馬、が活躍していました。
サラブレッドより小柄な馬でしたが、
子供のころから通学路や買い物の時に、当たり前に馬がいて、身近な存在でした。
通学路にはしばしば、ドーン!、と馬糞落ちていたものです(結構インパクトがあります)
話がそれてしまいましたが、最近はウマ娘が人気なようですし、
もし競馬場に行く機会があったら、じっくり現代のウマを観察してみるのもいいかもしれません。
それではまた!
※今回のヒラコテリウム/エオヒップスのイラストは、
「図解大事典 絶滅動物」にて、描かせていただきました。
発売から少し経過していますので、最新情報と照らし合わせながらご覧いただけたらと思います。

