本日のイラストはトアテリウム/Thoatherium。
見た目は小型のウマのような生き物ですが、別の種類となります。

現在の馬は、草原を早く長く走るために、足の中指1本で走るように進化しました。
ですがその馬より1000万年も先に、足の指1本で疾走する生き物がいました。
その生き物の名前はトアテリウム。
学名:Thoatheriumで、意味は「活動的で俊敏な獣」。
生息時期:中新世前期~中期
生息地域:南米一帯
肩高:約50㎝ / 体長:70~100㎝
馬に近い姿をしていたと想像されますが、プロテロテリウム科にあたります。
同時代のウマの先祖がまだ3本指のメリキップスでありながら、
トアテリウムはすでに1本指+蹄を獲得し、他の指はすでに退化していました。
この1本指だけを特化させる進化も、収斂進化の1つと想定されています。
1本指は、一見かぼそく、弱そうに見えますが、
足先の骨の数を減らすことで、足そのものの重さも減り、
足さばきの回転数を上げるのに有利、という説もあります。
足の先が細くて軽いほど、早く、長く、走りやすいのでしょう。
ただし現代のサラブレッドはあまりに人間が追及したせいで、
ガラスの足といわれるほど繊細な足になってしまいましたが…。
野生的にも足を少しでも負傷したら、生き残りは厳しかったでしょう。
でもそれ以上に素早く逃げることが、
結果として、生存競争上、有利だったのかもしれないですね。
それではまた!
