恐竜と同じ時代に生息していたという絶滅生物、
ガルガンチュアビスのイラストを描いてみました。
ガルガンチュアヴィス/Gargantuavis (「巨大な鳥」の意味) 、 Gargantuavis philoinos。
恐竜時代に生息していたという鳥。たぶん鳥。
頭骨が発見されてないため、形状や色は想像するのみ。
現時点で中生代、最大の鳥類とみられる。
アベルサウルス類、ティタノサウルス類らと共存していたといわれています。
骨盤や大腿骨など、一部の骨しか発見されていないため、全身図は想像になりますが、
首が長く、モアやエミュー、ダチョウのような姿だったと想定されています。
大きさはヒクイドリとダチョウの中間ぐらいで、体重はダチョウぐらい。
この「おおよそ鳥の仲間と思われる鳥」が発見されたことで、
恐竜から鳥類に進化したという話が疑問視されることになりました。
今までは、
恐竜が進化して現代の鳥になった(鳥の先祖が恐竜)、と言われていますが、
恐竜と共にすでに鳥がいた、または鳥に進化した生物がいた、ということになります。
ちなみに名前の由来になっているガルガンチュアは、中世フランスの伝説に登場する巨人の名前です。
頭骨が未発見のため食性・生態はいまだ不明。
骨盤から推測するに、早く走れなかったとのこと。
同時代の恐竜たち、特に強力な捕食者とどうやって共存していたのか気になるところですね。
ヒクイドリのように強烈なキックで撃退してたのでしょうか。
化石発見場所は、スペイン北部、フランス南部、ルーマニア。
なお化石がスペインのワイン畑から化石がでたことに由来して、
この鳥(?)の名前を冠したワインがあります。
毎年のように情報のアップデートがくる恐竜・古生物界隈ですが、
今後もどのような発見があるのか、期待が高まりますね。
それではまた。